4/13 謎の声
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家のアンテナに引っ掛けて、逆さに吊るすってんですから…。何かの見せしめか、犯人からのアピールと言ったとことでしょうな〜』
『犯行声明などは、出ていないようですが』
「イタズラ電話なら、殺到してるがな…」
警察も大変みたいだな。
『そもそも、死因は不明のままだし、容疑者の1人も見つかって無いわけでしょ?事件か事故かも分からないなんて…。ったく、警察は血税で何を遊んでるんだか…』
警察でもないド素人が、よく言うよ。お前らは意見を言うだけで、金が貰えるんだからな。
『では、いったんCMです』
『エヴリディ・ヤングライフ!ジュネス!』
「エヴリディ・ヤングライフ!ジュネス!ねえ、お父さん。今度皆で、ジュネス行きたい」
ジュネスのCMが流れると、菜々子ちゃんはお決まりの言葉を口にした。
よっぽど好きなんだな。陽介が知ったら、喜びそうだな。
「……」
「ダメ?」
「……Zzz」
何も言わない叔父さんを不審に思い視線を向けてみると、熟睡していた。
疲れてるってことだな。
「あーあ、もー」
「菜々子ちゃん。布団準備してくれる?」
「うん」
俺は叔父さんを担ぎ、布団まで連れて行く。
「お兄ちゃん、お風呂沸いてるよ」
「ありがとう」
風呂から出ると、さっきまでは小降りだった雨が本降りになっていた。
そういえば、“マヨナカテレビ”を見る約束してたな。見なきゃ。
勉強やら本読んだりして時間を潰して、そろそろ0時。
外では大粒の雨が降り注ぎ、雨音が響いてくる。
あと10秒くらいで0時。俺は立ち上がると、テレビに近付いて行く。
0時になりテレビを見つめてみるが、何も映らない。
あれ、おかしいな。他に何か条件あったか?
その時、点けていないはずのテレビ画面が砂嵐に変わると、途切れ途切れながらも何かの映像が映し出される。
人?人が映っている。だが、俺を見ているわけじゃない。別の誰かを見ているのか?
怯えている?何かから逃げているようにも見える。
テレビ画面が消え今の映像について考えていると、突然頭に響く声。
―――――我は汝、汝は我。汝、扉を開く。
うっ……!
声と同時に、ひどい頭痛が襲う。何だこれ…!
こんなに痛い頭痛、初めてだぞ!
すぐに頭痛は無くなると、俺は自然にテレビへと手を伸ばした。
何か理由があったわけじゃない。ただ何となく、そうするのが自然だと思ったから。
指がテレビ画面に触れると、水の中に石を落としたかのように、テレビ画面に波紋が広がる。
何だ、これ……。
テレビ画面へと腕が沈んで行く。沈むのに違和感など無く、ただ沈んで行く。
その時、腕が何かに引っ張られ、テレ
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