4/13 謎の声
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…ってヤツ。それ、運命の相手なんだって」
「何だそりゃ?何言い出すかと思えば…。お前、よくそんな幼稚なネタでもいちいち盛り上がれんな」
「よ、幼稚って言った?信じてないんでしょ!?」
「信じるわけねーだろーが!」
“マヨナカテレビ”?運命の相手が映るねぇ……。
本編にあったか?覚えてないってことは、これはストーリーに深く関わってるってことか。
陽介の反応が普通だろうな。普通、そんな話信じないよな。
「だったらさ、ちょうど今晩雨だし、みんなでやってみようよ」
「やってみようって…。お前、自分も見たことねえのかよ!久し振りに、アホくさい話を聞いたぞ…。それより、昨日のアレって、やっぱり“殺人”なのかね?実はその辺に、犯人とか居たりしてな。…ひひひ」
魔女か、お前は。
「そういうの面白がんなっての。幼稚はどっちだよ…」
「花村だな」
「肯定すんなよ!!」
いや、俺もそう思ってたし。
「とにかく、今晩ちゃんと試してみてよね」
“マヨナカテレビ”、何が映るのかな、と。
あっ、そうだ。ジュネスに来てることだし、丁度良いから買い物していこう。
あの空っぽの冷蔵庫に、食材を入れるとしよう。
買い物を終えて家に帰ると、やっぱり叔父さんはいなかった。
今日も帰って来ないのかな。
「おかえり」
「ただいま。今作るね」
「今日も作るの?」
「惣菜もあるけどね」
俺の料理スキルだと、今から何品も作るのは無理だ。休みの日なら違うんだろうけど。
今日は、ロールキャベツもどきを作るか。
あらかじめ半分に切られていたキャベツを3・4cmに切り、ベーコンも同じように切っていく。
「何作るの?」
「ロールキャベツみたいなやつ」
「ロールキャベツとは違うの?」
「ちょっと違うね」
「ふーん」
菜々子ちゃんはつま先立ちをしながら、俺が料理するところを熱心に見ている。
ここまで見られると、恥ずかしさも覚えるな。
次に、切ったキャベツとベーコンを鍋に押し込み、塩コショウを振りかける。
水を4分の1投入し、蓋をして弱火にかける。キャベツから水が出るから、そんなに入れなくてOKのはずだ。
火が通ったころ、ミートソースの缶詰を1缶ぶちこみ、さらに煮込んでいく。
完成したら、皿に盛り付ける。で、食事の時間だ。
夕食は出来たけど、やっぱり叔父さんは帰って来ないか。
「食べようか」
「うん」
準備を終え、居間に持って行き食べることにする。
「美味しい、菜々子ちゃん?」
「うん、美味しい!」
それは良かった。失敗したら、目も当てられん。
食べていると、玄関の引き戸が開く音がした。
「あっ、
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