暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生とタキタロウ
第二幕その十一

[8]前話 [2]次話
「お蕎麦もで」
「わんこそばもだね」
「盛岡に行ったら」
 その時はというのです。
「食べたいね」
「そうだね」
「牧師さんから仙台や八戸の海の幸も薦められたしね」
「そちらもだね」
「食べたいしね」
 このお話もするのでした。
「是非ね」
「何かと食べたいんだね」
「そうしたいね」
「じゃあそうしたらいいよ」
「そうしてくるね、本当に色々食べるのが楽しみだよ」
 先生は王子に嬉しそうにお話しました。
「今回もね」
「そうしてきてね。しかしね」
「しかし?どうしたのかな」
「先生もすっかり食道楽になったね」 
 こう先生に返すのでした。
「日本に来てから」
「そうなったね」 
 先生も否定しませんでした。
「来日してからね」
「そうだね」
「日本に馴染んでね」
「すっかりね」
「国籍も日本になったしね」
 そうもなってというのです。
「食べることについてもだよ」
「楽しむ様になったね」
「イギリスにいた時はね」
「ただ食べられるといいって感じだったね」
「何を食べようかとか」
 そうしたことはというのです。
「考えなくてね」
「メニューも味もね」
「殆どこだわらなかったよ」
「そうだったね」
「イギリスは食べものについては有名だからね」
「悪い意味でね」
「食に絶望した国とさえ言われているから」
 そこまでだったというのです。
「それでだよ」
「先生もね」
「食事にこだわらなくて」
「食べることもだね」
「ほぼ無関心だったよ、しかしね」 
 それでもと言う先生でした。
「今はね」
「食道楽だね」
「そうなったよ」
 実際にというのです。
「それでだよ」
「東北でもだね」
「食べてくるよ」
「そうしてきてね」
「是非ね。あと最近考える時に頭で使う言葉は」
 先生はこのお話もするのでした。
「完全に日本語になってきたよ」
「そうなんだ」
「来日した時はいつも英語だったけれど」
「イギリスのだね」
「キングスイングリッシュだったけれど」
 それがというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ