第三章
[8]前話
明星にだ、笑顔で話した。
「今から初詣行きましょう」
「お義母さん、その振袖は」
「ええ、明星ちゃんにこの前あげようとしたね」
「その振袖よね」
「お話は聞いたわ、お父さんから」
「そうなのね、悪気があるんじゃなくてね」
明星は義母に申し訳なさそうに応えた。
「私にはお母さんから貰ったね」
「その振袖があるから」
「だから貰えなかったの」
「そうだったわね」
「ええ、けれどその振袖は」
「お義母さんが着て」
「それでね」
そのうえでとだ、杏美は明星に話した。
「明星ちゃんはね」
「私は私の振袖を着て」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「一緒にね」
「初詣行くのね」
「そうしましょう」
「そうね、お揃いになるわね」
明星は誘ってくれる明星に笑顔で応えた。
「お義母さんと」
「親子でね」
「そうね、じゃあ今からね」
「明星ちゃんもよね」
「振袖に着替えるわね」
「そうしてね」
「ええ、ただね」
ここで明星は苦笑いでこうも言った。
「私一人で着られないのよ」
「着物は」
「そうなの」
「お義母さん出来るから」
「着付けしてくれるの」
「こうして一人でも着られるしね」
その振袖姿で話した。
「だからね」
「着せてくれるの」
「そうさせてもらうわ」
「じゃあお願い」
明星は杏美に笑顔で応えた、そうしてだった。
義母に着付けをしてもらってだった、共に振袖姿になり。
「じゃあお義母さん今からね」
「ええ、初詣行きましょう」
親子で笑顔で話してだった。
その上で家を出た、留守番をしている夫そして父に見送られて。そのうえで行った初詣は実にいいものであった。
実母のものとそっくりなので 完
2022・12・26
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ