一話
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はわかったが目の前の者が曹操と名乗っている。曹操といえば大昔の中国の魏王と称されたはずだがその者がいま刺史を勤めている。となれば私は今どうしてかは知らないが曹操が世に出る以前の過去に来ている事になる。そう考えれば曹操が女だったとにはは驚いたが今の状況も理解できる。と考えをまとめると曹操殿は声を掛けてきた。
「考えはまとまったようね」
「はい、どうやら私は自分の知る世界とは違うところに来たようでして」
「そうなの?」
「はい、私自身も信じられませんがここに自分がいると思えば納得のいく事なので」
「そう、それなら私の名乗っていない操という名を知っているも少し納得がいくわね」
というと左右の二人がにわかに殺気だち
「まさかこ奴、五胡の妖術使いでは…!」
「華琳さま!お下がりください!五胡の妖術使いなどという怪しげな輩に近付いてはなりませぬ!」
「私は妖術など使えませんそれに異国の者ではありますが五胡に当てはまる種の者でないのはたしかです」
殺気だった二人とは対照的に曹操殿は何か思いついた様に喋り出した
「…南華老仙の言葉に、こんな話があるわ」
南華老仙。たしか、荘子死んだ後の名の事のはず
「それは、道教の始祖の名ですね」
「へぇ〜…大した教養ね。では夢の中で蝶となり、蝶として大いに楽しんだあと、目が覚める。この話は知っているはね」
「胡蝶の夢の話ですか」
「見事だわ、では私の考えた事もわかるわね」
「はい、ここは私の夢なのか、それともそちらの見ている夢なのかと言う事でしょう」
「そうね、それなら貴方や私たちに起きた事をその様に考えれば少し簡単ね」
ここまで話して、夏候惇殿が話しに入り込み
「な、ならば華琳さまは、我々はこ奴の見ている夢に過ぎないと仰るのですか!」
「そうではないわ。なぜなら官兵衛はここにいるのは事実、その様に考えれるということよ」
「は、はあ…」
「官兵衛が夢でここに迷い込んだか、こちらにいた官兵衛が夢の中での事を話しているのかはわからないと言う事」
「…要するに、どういうことです?」
夏候惇殿が悩んでいると夏候淵殿が助け舟を出した
「官兵衛がここにいる、と言う事だけは事実、と言う事だ」
「…うむぅ?」
「それでわからないなら、諦めろ。無理に理解しようとすれば知恵熱が出るだけだぞ」
「むむむ…」
「春蘭。色々難しいことを言ったけれど…この黒田官兵衛は、天の国から来た遣いなのだそうよ」
まだ悩んでいる夏候惇殿に曹操殿が決め付けるようにいった。
…天の国の遣いとはなんだろうか
「なんと…。この男が天の遣いなのですか?」
なぜその天の遣いとやらなら納得できるのだろう?
「五胡の妖術使いや、知らない世界から来たなんていう突拍子も話よりわ、そう説明した方がわかりやすくて済むわ。あなたもこれ
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