暁 〜小説投稿サイト〜
機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第30話:古巣への帰還
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
を連れて戻ってきた。

「シンクレア?まさか貸してくれるんですか?」

俺がそう聞くとヨシオカ一佐は頷いてから口を開いた。

「俺はお前ら2人がやり遂げてきたことを見てるからな。
 お前らなら潜り込めない場所はないだろうさ」

「でも,いいんですか?部隊長が不在なんて」

「まあ,半年位なら俺が直接指揮するから問題ねえよ」

「すいません」

俺がそう言って頭を下げると,ヨシオカ一佐は俺の肩を叩いて言った。

「お前には4年間十分すぎるほど働いて貰ったからな。
 礼だと思ってとっとけ」

「ありがとうございます」

俺がもう一度深々と頭を下げると,シンクレアが話しかけてきた。

「あの・・・俺,まだ何も聞かされてないんですけど・・・」

「クロス一尉。お前はこれから最長で半年の間機動6課に出向だ。
 第1特務隊の指揮は俺が引き継ぐから1週間で引き継ぎを済ますぞ」
 
ヨシオカ一佐がシンクレアにそう言うと,シンクレアは頷いた。
そこで,はやてが割り込んできた。

「ちょっと話がとんとん拍子にすすんでるところ悪いんですけど,
 これ以上高ランクの魔導師がうちに来るんは困るんですけど」

「そこは大丈夫だよ。偽の身分で出向させるから」

ヨシオカ一佐がそう言うとはやてが目を丸くしていた。

「そんなんできるんですか?」

「余裕だね。なぁ,ゲオルグ」

ヨシオカ一佐が俺に話を振るので俺は黙って頷いた。

「よし,じゃあこれで決まりだな。八神にゲオルグ,シンクレアを頼むぞ」

「「はい」」



その後3人揃ってヨシオカ一佐の部屋を後にした俺たちは廊下で
改めて話を始めた。

「とりあえず,こちらの方を紹介してもらえるか?ゲオルグくん」

「ああ,コイツはシンクレア・クロス一等陸尉。
 俺の後任の特務隊部隊長だ」

「シンクレア・クロス一等陸尉です。八神二佐のお噂はかねがね
 伺っております」
 
シンクレアはそう言ってはやてに向かって敬礼した。

「機動6課部隊長の八神はやてです。よろしく。
 あと私のことははやてでええよ」
 
「はい。では私もシンクレアと」

2人の自己紹介が終わったところで,俺は話を再開することにした。

「でだ。シンクレアには6課に来てもらって俺たちのやってる調査に
 手を貸してもらう。よろしくな」

「はい。こちらこそ,またゲオルグさんと一緒にやれるなんて嬉しいです」

「なぁ,ゲオルグくん。シンクレアくんとは付き合い長いの?」

「そうだなぁ。シンクレアが情報部に来てからだからかれこれ3年か?」

「そうですね」

「へー,案外短いんやね。ゲオルグくんとの付き合いで言えば私の
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ