第30話:古巣への帰還
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を連れて戻ってきた。
「シンクレア?まさか貸してくれるんですか?」
俺がそう聞くとヨシオカ一佐は頷いてから口を開いた。
「俺はお前ら2人がやり遂げてきたことを見てるからな。
お前らなら潜り込めない場所はないだろうさ」
「でも,いいんですか?部隊長が不在なんて」
「まあ,半年位なら俺が直接指揮するから問題ねえよ」
「すいません」
俺がそう言って頭を下げると,ヨシオカ一佐は俺の肩を叩いて言った。
「お前には4年間十分すぎるほど働いて貰ったからな。
礼だと思ってとっとけ」
「ありがとうございます」
俺がもう一度深々と頭を下げると,シンクレアが話しかけてきた。
「あの・・・俺,まだ何も聞かされてないんですけど・・・」
「クロス一尉。お前はこれから最長で半年の間機動6課に出向だ。
第1特務隊の指揮は俺が引き継ぐから1週間で引き継ぎを済ますぞ」
ヨシオカ一佐がシンクレアにそう言うと,シンクレアは頷いた。
そこで,はやてが割り込んできた。
「ちょっと話がとんとん拍子にすすんでるところ悪いんですけど,
これ以上高ランクの魔導師がうちに来るんは困るんですけど」
「そこは大丈夫だよ。偽の身分で出向させるから」
ヨシオカ一佐がそう言うとはやてが目を丸くしていた。
「そんなんできるんですか?」
「余裕だね。なぁ,ゲオルグ」
ヨシオカ一佐が俺に話を振るので俺は黙って頷いた。
「よし,じゃあこれで決まりだな。八神にゲオルグ,シンクレアを頼むぞ」
「「はい」」
その後3人揃ってヨシオカ一佐の部屋を後にした俺たちは廊下で
改めて話を始めた。
「とりあえず,こちらの方を紹介してもらえるか?ゲオルグくん」
「ああ,コイツはシンクレア・クロス一等陸尉。
俺の後任の特務隊部隊長だ」
「シンクレア・クロス一等陸尉です。八神二佐のお噂はかねがね
伺っております」
シンクレアはそう言ってはやてに向かって敬礼した。
「機動6課部隊長の八神はやてです。よろしく。
あと私のことははやてでええよ」
「はい。では私もシンクレアと」
2人の自己紹介が終わったところで,俺は話を再開することにした。
「でだ。シンクレアには6課に来てもらって俺たちのやってる調査に
手を貸してもらう。よろしくな」
「はい。こちらこそ,またゲオルグさんと一緒にやれるなんて嬉しいです」
「なぁ,ゲオルグくん。シンクレアくんとは付き合い長いの?」
「そうだなぁ。シンクレアが情報部に来てからだからかれこれ3年か?」
「そうですね」
「へー,案外短いんやね。ゲオルグくんとの付き合いで言えば私の
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