暁 〜小説投稿サイト〜
機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第30話:古巣への帰還
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ゃねえだろ?」
 
俺は,前にはやてに話したのと同じ内容を例のメモを見せながら話した。
説明し終わると,ヨシオカ一佐は難しい顔で唸っていた。

「っつーとなにか?お前らはスカリエッティがロストロギアで何か
 やらかそうとしてて,そいつが管理局の崩壊につながると。
 おまけにスカリエッティは裏で最高評議会と繋がってる可能性まで
 あると考えてんのか」

「はい,そうです。ただ,スカリエッティと評議会については
 少なくとも8年前につながっていたのは間違いないと考えてますが,
 現在もその関係が維持されているかは,わかりませんね」

俺がそう言うと,ヨシオカ一佐は俺とはやてを交互に見てから
何かを考えるかのように目を閉じた。
しばらくして,目を開くと一度息を吐いてから話し始めた。

「お前らの考えは判った。で?俺にどうして欲しいんだ?」

「スカリエッティと最高評議会の関係についての証拠集めを
 お願いしたいんです」
 
俺がそう答えると,ヨシオカ一佐は俺を睨みつけた。

「お前しばらく情報部から離れて馬鹿になったのか?
 最高評議会の裏情報なんて探れるわけないだろうが。
 そもそも何者なのかも定かじゃねえんだ。探ろうにもその糸口すらねえよ」
 
「それはそうなんですが・・・」

俺がうつむきながらそう言うと,ヨシオカ一佐はため息をついた。

「まぁ,お前らの熱意と危機感はよくわかったから
 力にはなってやりたいんだが,今回ばかりはお手上げだよ。
 こういう場合,本人を尋問するぐらいのことでしか情報は引き出せない」

ヨシオカ一佐の最後の一言に俺はハッとした。

「そうか・・・その手があった」

俺がそう言うとヨシオカ一佐とはやては驚いた表情で俺を見た。

「情報のありかがわからないなら本人を秘密裏に誘拐して尋問すればいい。
 くそっ,特務隊の得意技じゃねぇか。なんでそこに発想がいかなかったんだ」

「待て!お前まさか最高評議会の連中を直接尋問する気か!?」

「ええ」

俺がそう答えるとヨシオカ一佐は頭を抱えた。

「お前,自分が何言ってるのか理解してんのか?
 そもそも最高評議会の連中はどこにいる?」

「それについては心当たりがあります」

「で?お前一人で潜入するつもりか?」

「そうですね。6課にはこの任務に対応できるのは俺しかいませんから」

俺がそう言うと,ヨシオカ一佐は肩を落として深いため息をついた。

「馬鹿野郎!バックアップもなしに成功するわけねぇだろ。ちょっと待ってろ」

ヨシオカ一佐はそう言うと部屋を出た。
はやては何かを考えているらしく,腕組みをしてうつむいていた。
しばらくして,ヨシオカ一佐はシンクレア
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ