第一章
[2]次話
浮気男の使い道
渡邊和博は女好きだ、仕事の方はかなり成功していてそれを使って羽振りはいいがそれでも女好きはかなりのものであり。
しょっちゅう浮気をしていた、だが妻の麻利絵は離婚しようとはしなかった。それで周りは彼女に尋ねた。
「どうしてなんだ?」
「あの人と別れないの?」
「浮気ばかりしてるのに」
「数えきれない位に浮気したのに」
「今もしてるけれどね」
麻利絵はいつも周りにこう答えた、黒い髪の毛wを短くしていてやや長い五角形の顔で目は小さ目でやや吊り目だ、眉は細く短く唇は小さい。背は一五八位ですらりとしているが胸はあり四十代に入っても中々の外見だ。
「それも何人ともね」
「何人って」
「一人じゃないの」
「いつもそうなの」
「何人もの人と浮気してるのか」
「風俗もしょっちゅう行ってるし」
そちらもというのだ。
「あの人はね」
「本当に女好きだな」
「奥さんいるってのに」
「お子さんも二人いてもう大きくて」
「もう少しで五十になるのに」
「あの人の浮気は昔からだし諦めてるし」
このことはというのだ。
「もういいのよ、それにね」
「それに?」
「それにっていうと」
「稼ぎはいいから」
だからだというのだ。
「もう割り切ってるのよ」
「ああ、ATM」
「そう思ってるのね」
「割り切ってるってそういうことね」
「要するに」
「そうなの、お金は入れてくれてるから」
だからだというのだ。
「それでいいわ、だから私は家事と子育てして」
「それでか」
「もういいのね」
「だからあの人がどれだけ浮気しても」
それでもというのだ。
「いいのよ、遊びで別れ話もあの人がやってるし」
「後始末もか」
「それも旦那さんがするから」
「もうあんたはなのね」
「どうでもいいのね」
「家のことは何もしないけれど逆にね」
そのこともというのだ。
「暴力とかもないから」
「まあそれはな」
「しないだけましね」
「流石に暴力を振るったら」
「終わりだからな」
「それでいいわ、だからこのままね」
あっさりとした口調で言うのだった。
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