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おっちょこちょいのかよちゃん
252 杖が選ぶ者
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 本部の管制室。まき子やイマヌエル達は中西部でかよ子達がその場で動かない様子を確認していた。
「クイーン・ベスやブランデー・ナン、更にはサラディンやラクシュミー達も応援に来る程の激しい戦いとなっているな」
「かよ子達は杖を取り返すすぐそこまで来てるのね」
 まき子はかよ子を必死で応援する。
「かよ子、負けちゃだめよ!!頑張って!!」
 まき子は娘に届かないと解っていながらもあえて通信機は使わずに発声して応援した。
「きっと取り返せるよ、まきちゃん」
 奈美子はそう信じていた。

 アルバートと交戦する大野達はクイーン・ベスとブランデー・ナンの援護で自身の方に有利に傾いていた。
「和光晴生、何とかせんか!?」
 アルバートは和光に迫る。
「だが、俺のビデオカメラも使えなくなっちまってんだ!!」
「くそ!」
 アルバートは剣で熱風を出して大野達を焼き払おうとした。
「大天使ミシェル!!」
 だがジャンヌが大天使ミシェルを召喚した。ミシェルの炎がアルバートの熱風に対抗する。
「私もボーッとできんな!」
 椎名が玉から大波を出して熱風を消した。大野の草の石から大木の枝が、雷の石から電撃が、ブー太郎の水の石から激流が、まる子の炎の石から火炎放射が放たれる。そしてエレーヌが舞い、それらを更に強化させた。アルバートはまた剣を振って薙ぎ払おうとした。しかし、腕が動かない。
「念力を発動させたわよ!」
 のり子がキャロラインと同化して念力でアルバートの腕を封じたのだった。そして剣はアルバートの手から離れた。
「これで終わりにさせて貰うぜ!!」
 山口の矢に川村のバズーカ、そしてヤス太郎のパチンコが勢いよく発射される。アルバートは吹き飛ばされた。そしてアルバートは倒され、光となる。
「おお、凄いぞ、皆〜!!」
 友蔵は喜んだ。
「な・・・!!」
 和光は慌ててトランシーバーを取り出した。
「こちら和光!劣勢になった!」
『解ったわ、レーニン、離脱をお願いします』
「待て、和光晴生!!」
 関根が国定忠治の刀を持って和光に掛かる。しかし、あと一歩の所で瞬間移動を許してしまった。
「取り逃がしたか・・・」
「だが、アルバートは倒せた。あとはあの女王のみ。杖の奪還に加勢しよう!!」
「ああ!!」

 この世界で最上位の能力(ちから)を持つ杖がオットーの術に掛けられる。杖はかよ子の手に戻るのか、それともヴィクトリアの物となるのか・・・。だがその時、杖がガタガタと震え出した。
「ど、どうした・・・!?杖よ!!」
 ヴィクトリアは違和感を覚えると共に驚く。そしてヴィクトリアが毘沙門天から写し取っていた神の力が消えた。杖によって召喚された毘沙門天が姿を消す。
「な・・・!?」
 ヴィクトリアは更に杖を持っている自分
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