転校する最強君
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北海道の千歳空港にいる老人と高校生の青年・武田 真也は人が行き交うロビーで話している。
「では達者でな」
老人こと名を羽王 鬼龍と言い、名の通りかつては北の鬼と言われていたらしい、本人は「まだまだ現役じゃ」とかたてっいる羽王学園、学園長。
「やっぱりいかないと行けないか?嫌だぞ最強の武神と戦えとか」
武田 真也 羽王学園の生徒でだったがある事情で転校する事になっているが、本人は乗り気でない様子で。
「だかなもうお前に武を教えてやれる奴は学園にはおらんからの。」
鬼龍氏は少し声は気落ちしながらも何か確信があるように続けて言う
「しかし川神にて己を更に高めるのじゃ」
しかし真也は面倒事に巻き込まれたくない故に、このような話しは正直言ってありがた迷惑なのだか
「でも俺はこのままでも「ならん!!お前を頼むとお前の両親から頼まれておるのじゃ」師匠……」
真也の両親も武道家で修行の旅に出る際(真也が羽王学園に入学した後)に師である鬼龍氏に真也を預けた。因みに両親は未だに諸国を回っており、あまり帰らない。
「よいか?先日も言ったがあちらには川神 鉄心と言う方がおる。その鉄心殿の所で更に武を鍛えてこい。それがあのふたりの願いでもある」
「親父と母さんは関係無いような気がするが」
正直言って真也は親に対していい感情を持っていないと言うのも、幼い頃から武術・武術・武術という生活で遊びの時間がなかったし、高校生に成ったら突然真也を放り出し自分たちは修行しにいった。
「でも師匠の頼みなら仕方ないか。」
だが今回転校しかも川神学園・川神 鉄心の元にて武を学ぶのか?それは真也が幼い頃から鬼龍氏はまるで実の孫のようにしてくれた。時に厳しく、時に優しくしてくれた。武術のみを求めた親とは違い。
「うむ、しかし鉄心殿は儂より厳しいから覚悟しておれよ」
鉄心と鬼龍は昔馴染みで若い頃は最強の座を争ったというが、真相は分からない。
「まぁ約束の期日までな。その後は考えるよ」
約束とは夏休み迄でとりあえず川神に滞在し、その後は残りたかったら残り、帰りたいなら帰ると言う約束であるが、例え師の願いと言え面倒が嫌いな真也が了解しないと言うことで、期日付きで何とか真也に了承させた。
(まぁ適当にやって、適当に負けるかな)
など考えていると搭乗時刻になっていた。
「では、しっかりと学んで来るのじゃ」
真也は「あぁ」と短く言いロビーを後にし、搭乗口へ向かう。その後ろ姿を見ながら鬼龍氏は微笑みながら
「ふむ、はてさてどうなるか楽しみじゃの〜ほっほっほっ」
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