251 英国の女王達
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女性は瓶の蓋を取り、ばら撒いた。中身はブランデーだったが、煙と化する。和光が出した怪獣も消滅した。
「ま、まだだ!」
和光は再び小型ビデオカメラで怪獣達の召喚を試みた。しかし、何も出てこなかった。
「な、何故だ、何故出てこない!?」
「このブランデー・ナンのブランデーに掛かった幻獣は全て消滅される。お前の能力も暫くは使えんぞ!」
和光はもう一度怪獣達を出そうと試みる。しかし、何も出す事が出来なかった。
「ちい、クイーン・ベスにブランデー・ナン!剣の奪還に手を貸した者共め・・・!」
「アルバート、同じ女王でもお前の所の女王などに負けぬぞ!」
「皆、反撃のチャンスだよ!」
「よし、総攻撃だ!」
大野達はアルバートに迫る。
ヴィクトリアは杖を輝虎が召喚した毘沙門天に向けた。杖が光に包まれる。
「その神を使って杖の能力として加える!そして岡本公三が出したマリアの一部としよう!」
そしてマリアはアルバートの方を見た。
(クイーン・ベスにブランデー・ナン!!あの者達も来てたのね・・・!!)
杖からもう一人の毘沙門天が現れた。
「な、我が毘沙門天がこんな女に複製されると・・・!?」
輝虎は驚かされる。そしてサラディンがヴィクトリアへ攻撃を始める。
「今度はヴィクトリアへ聖戦だ!!」
サラディンがイスラムの聖力を利用して剣を振るう。光が杖で出された毘沙門天を襲った。
「無駄よ!神の力が加わればもはや無敵・・・」
「そうかな?」
別の男がまた一人、その場に来たる。
「鉄血の宰相か、今更来てもお前に出番はないわ!」
「そうかもしれん。だが、その杖がお前の言う事を聞き続けるかな?」
「何を吐かす!」
その男はかよ子に目を向けた。
「お嬢さんが杖の所有者か。私はオットー。君達の味方をしに来た。杖を持つ者がどちらに相応しいか共同体の術を掛けよう」
「共同体の術・・・?」
かよ子はオットーの言っている事が理解できなかった。
「その最強の杖よ、どちら者につくか相応しいか、審判せよ!」
オットーが叫んだ。
「もしあの杖がヴィクトリアに相応しければあの神を力を写し取る能力が持続される。そうでなければ杖はヴィクトリアの言う事を聞かなくなる筈だ!」
「それがオットーさんの術・・・!?」
かよ子はそれで杖が戻るか、オットーを信頼しようと思った。
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