暁 〜小説投稿サイト〜
猫が病院に来て
第一章

[2]次話
                猫が病院に来て 
 トルコビトリスのタトヴァン州にあるタトヴァン州立病院にだ。
 ふと足を引きずっている黒と白の八割れの猫が来た、猫は病院の救急治療室の前に来たがここでだった。
 病院の看護師アブザー=オズデミール黒い縮れた髪の毛に顔の下半分を覆う髭と逞しい身体に体毛も濃い彼がだ、
 猫に気付いてだ、病院の主治医のギョクメン=レイハンル初老の白髪頭の彼に対して猫のことを話した。
「足の悪い猫が来ています」
「猫か」
「雄で右の後ろ脚を骨折していまして」
 それでというのだ。
「とりあえず添え木を包帯で」
「巻いて固定したんだね」
「それで応急処置をしましたが」
「それはよくないな」 
 レイハンルはオズデミールに応えた。
「じゃあ今時間があるし」
「手術をしてくれますか」
「そうしよう、猫は大事にする」
「トルコ人は皆猫好きで」
「しかもイスラムの国だ」
「コーランにありますしね」
「猫は大切にしろ」
 その様にというのだ。
「あるからな」
「はい、それじゃあ」
「手術をしよう」
「お願いします」
 こうしてだった、猫は手術を受けてだ。
 骨折を治してもらった、猫は自分から病院に来てだった。
 そのうえで治療してもらった、その後でだ。 
 オズデミールはその猫をダウジョと名付けて家族に迎えたが。
 レイハンルは自宅に彼を連れてきたオズデミールに話した。
「いやあ、前にもね」
「ダウジョみたいにですか」
「この娘が来たんだよ」
「ニャア」
 虎猫が来た、見れば子猫達も一緒である。
[2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ