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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第146話
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イグ将軍達にとって決して本意ではなかった事は知っていますし、親の罪を子供達にまで償わせるような異世界の連中みたいな古臭い事は一切考えていませんから、フィオナさんが責任を感じる必要はありませんよ。」

ナイトハルト中佐に続くようにフィオナは頭を深く下げて謝罪し、フィオナの行動や言動に驚いたエリオットは心配そうな表情で声を上げ、サラは複雑そうな表情でフィオナに指摘した。



「お二人の言う通りです。確かに政府の命令だったとはいえ第四機甲師団による”クロイツェン州全土の焦土作戦”は”大罪”ではありますが、戦後訪れる事になるエレボニアの”冬の時代”を乗り越える為にも今回の戦争に加担したエレボニアの人々の協力も必要なのですから、どうか安易に自分達を犠牲にする未来を選ばないでください。」

「ま、テロリストのリーダーであった俺や皇帝陛下銃撃犯のアッシュもそれぞれが犯した”罪”に向き合う為にも生きて償い続けているんだから、ナイトハルト教官も自らの”死”で自分の”罪”から逃げるなんて筋が通らないぜ?」

「ハッ、政府の犬になった事に後悔しているくらいだったら、俺達もそうだがアンタ達の”これから”の為にも生きて自分達の落とし前をつけろや。」

「皇太子殿下………誠に申し訳ございませんでした……ッ!」

セドリックがナイトハルト中佐に声をかけるとクロウは苦笑しながら、アッシュは鼻を鳴らしてそれぞれナイトハルト中佐に指摘し、セドリック達の指摘に対してナイトハルト中佐は再び謝罪をした。その後気を取り直したナイトハルト中佐はフィオナやアリサ達と共に席につくとアリサ達に自分達を訊ねた用を訊ねた。

「それで………私に訊ねたい事があるとの事だが、何を聞きたいのだ?」

「聞きたい事は二つです。一つ目は学院長が率いたリベール侵攻の為の大軍勢がハーケン平原での”大戦”にて敗戦した後の帝都(ヘイムダル)の状況です。」

「その……もしかして……というよりもやはり敗戦を知った市民達が帝都で暴動を起こしたりしているのでしょうか?」

ナイトハルト中佐の問いかけに対して答えたアンゼリカは質問をし、マキアスは複雑そうな表情で自身の推測を訊ねた。



「いや、ハーケン平原でのヴァンダイク元帥閣下の戦死を含めたリベール侵攻軍の敗戦の報が政府に届いた後は政府は”第四”に対してハーケン平原での敗戦を市民達に決して漏らさないように箝口令が出され、帝都にはトリスタを占領中の連合軍に動きがあった為帝都防衛戦が発生する恐れがあるという名目で”外出禁止令”が出された事で、暴動等は発生していない。」

「それじゃ帝都の人達は”事実上の決戦”であるハーケン平原での”大戦”でエレボニア帝国軍が敗戦した事はまだ知らないんだ。」

「ですがいつまでも隠し通せる事
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