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ドリトル先生とタキタロウ
第二幕その二

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「さもないとお水が完全に止まってね」
「そうそう、やがてそこに色々と溜まってね」
「土とか木の葉とか」
「それで沼になるんだよね」
「湖から」
「そうなるからね、だから隔絶した場所にあっても」 
 大鳥池がです、タキタロウがいる。
「それでもだよ」
「お水は濁ってなくて」
「水質はいいんわね」
「そうなのね」
「それで周りは花崗岩なんだ」
 今度は土壌のお話をしました。
「これは日本では珍しいね」
「へえ、そうなんだ」
「日本では花崗岩の湖少ないんだ」
「それは知らなかったよ」
「日本ではそうだったんだ」
「その意味でも大鳥池は独特の湖なんだ」
 そうだというのです。
「これがね」
「成程ね」
「それは面白いね」
「そうした事情もあるなんて」
「それはまた」
「そうだね、調べれば調べる程面白い湖だよ」
 先生はこうも言いました。
「生物学的にも地理的にもね」
「土壌のことを調べても」
「そうした湖なのね」
「それが大鳥池なんだ」
「タキタロウだけじゃないんだ」
「しかも宗教的には女人禁制だったんだ」
 このこともあったというのです。
「今は違うと思うけれどね」
「ああ、日本には結構あるね」
「女人禁制の場所が」
「逆に男子禁制の場所も」
「宗教的な理由でね」
「それで大鳥池もなんだ」
 こちらもというのです。
「女人禁制だったんだ」
「何か色々あるね」
「色々ある湖だね」
「お池って名前なのに湖だし」
「堰止湖でもあって」
「これは何かと調べて」 
 学問的にというのです。
「論文も書きたいね」
「じゃあ機会があったら現地調査して」
「そして書きたいね」
「そうしたいわね」
「そうだね」
 先生は調べつつ真剣なお顔で言いました、そうしたお話をしてです。
 この日のお昼はお蕎麦を食べました、大学の食堂の一つでそうしたのですが先生はかけそばを食べつつ言いました。
「東北はお蕎麦なんだよね」
「東京もそうだ」よね」
 ガブガブが応えました。
「あちらも」
「関東はそうだよね」
 ジップも言います。
「大体は」
「うどん文化圏とそば文化圏があって」
 トートーはこう言いました。
「西はおうどん、東はおそばだね」
「日本は麺類でも文化圏があって」
「それで東はおそばなのよね」 
 チープサイドの家族もこうお話します。
「お醤油も違っていて」
「関西では薄口なんだよね」
「日本って地域差かなりあるね」
 ホワイティはこのことについて思いました。
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