第一章
[2]次話
肥満は犬にとっても
家族である愛犬ふわりを見てだ、国咲家の妻であり母である百合子はどうかという顔になって夫の文太に言った。
「ふわり最近太ったかしら」
「じゃあ体重測るか」
「ええ、そうしましょう」
「じゃあふわり抱いてな」
その彼女をというのだ。
「それでな」
「体重計に乗って」
「その後でふわりを離してな」
「また測るのね」
「その体重の差し引きがな」
ふわりを持った時と持っていない時のというのだ。
「ふわりの体重だよ」
「そうだったわね」
「猫とか小さい犬はな」
「そうして体重測るのよね」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「今からな」
「そうして測って」
「ふわりの体重測るんだ」
「それじゃあね」
夫婦でこう話してだった。
実際にそうして測るとだった。
「三キロ超えていたわ」
「前は三キロなかったよな」
「二・八キロだったわ」
「それで三キロか」
「ほんの少しだけど超えてたわ」
「太ったな、ふわりの大きさでそれだけ増えるとな」
体重がというのだ。
「一割は増えたことになるからな」
「結構以上に太ったわね」
「そういえば最近よく食べてたな」
「お散歩はしてたけど他はね」
「身体動かしてなかったか」
「ええ、だからね」
妻も言った。
「これはね」
「太ったな、じゃあな」
「ダイエットね」
「食うのはそのままでいい、けれどな」
「運動させるのね」
「ドッグランさせたりな」
そのレース場にというのだ。
「泳ぐこともな」
「させるのね」
「ふわりは身体動かすことが好きだ」
このことはトイプードルらしいと言えた、元々狩猟犬だったのでトイプードルは身体を動かすことが好きなのだ。
「だからな」
「運動はね」
「放っておいてもするだろ」
「そうした場所に連れて行ったら」
「あと家でもな」
こちらでもというのだ。
「最近俺達も散歩に連れて行く位でな」
「遊んであげてなかったわね」
「だからな」
それでというのだ。
「しっかりとな」
「遊んであげるのね」
「遊びだってな」
こちらもというのだ。
「運動になるからな」
「そちらもするのね」
「ああ、さもないとな」
遊びもしなければというのだ。
「ふわりは寝るだろ」
「そうね」
「それで食っちゃ寝になるからな」
「太るのも当然ね」
「それでだ」
「お家でもなのね」
「遊んでやろうな」
是非にと言うのだった。
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