第四十五話 アルバイトに部活にその五
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「真面目でしょ」
「結構以上に遊んでるけれどね」
「遊びはいいでしょ、問題はその内容で」
「シンナーとかしないとなの」
「いいでしょ、無免で盗んだバイク乗らないし」
「それも犯罪だから」
一華はまたこう言った。
「無免も盗んだもね」
「後のは尾崎さんだけれどね」
尾崎豊である、日本のロック界の伝説的な存在だった。だが僅か二十六歳であまりにも早いそして奇怪な亡くなり方をしている。
「犯罪よね」
「盗んでるじゃない」
「そうよね」
「いや、何かに反抗してもね」
それでもというのだ。
「犯罪は駄目でしょ」
「そうよね」
「犯罪は論外よ」
一華は言い切った。
「そういうの全然格好良くないから」
「本当に恰好良いのは」
何かとだ、理虹は語った。
「私的には自衛官の人達よ」
「百パーセント同感よ」
一華もそれはと応えた。
「ぴしっと制服着ていてね」
「キビキビとした動きと喋り方でね」
「国民に何かあったら助けてね」
「守ってくれる」
「あれこそがよ」
まさにというのだ。
「格好良いって言うのよ」
「本当にそうよね」
「制服はいつもアイロンかけていてね」
作業服でもだ、自衛隊は世界一身だしなみに気を使っている軍隊かも知れない」
「埃はすぐに取って」
「靴はピカピカでね」
「そういうのこそね」
「恰好良いのよね」
「反抗してるとか言って」
そうしてというのだ。
「悪いことするのってね」
「ださいわね」
「恰好良いどころかね」
「そうよ、あの真面目さによ」
富美子も言ってきた。
「格好良さがあるのよ」
「私もそう思うわ」
留奈も言ってきた。
「本当にね」
「自衛官の人達恰好良いわよね」
「陸空海全部ね」
「ぴしっとしててね」
「動きもそうで」
「姿勢だってね」
「何もかもが恰好良いわ」
二人もこう話した。
「本当にね」
「その通りよね」
「ひょっとして真面目って好みにも出る?」
かな恵はここでこう言った。
「ヤクザ屋さん好きな人はね」
「そうした人で」
「真面目だとね」
「自衛官みたいな人を好きになるの」
「あと警察官とか」
こちらも真面目が代名詞となっている職業である。
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