第四十五話 アルバイトに部活にその一
[8]前話 [2]次話
第四十五話 アルバイトに部活に
一華達五人はアルバイトが終わると電車で自分達の家がある大阪の団地に戻った。そうしてだった。
団地に着くとだ、理虹が言ってきた。
「ちょっとでもね」
「どうしたの?」
「宿題しない?夏休みの」
こう一華に貌を向けて話した。
「そうしない?」
「宿題ね」
「やっぱりこつこつとね」
「やっていくことね」
「そうしていったら」
毎日少しずつというのだ。
「終わり間際に全くやっていなくて」
「必死にやることもなくなるわね」
「そうでしょ」
「私達それ毎年言ってるわね」
留奈は理虹の話を聞いて言った。
「誰かが」
「今年は私ってことね」
「それでやるのよね」
実際にというのだ。
「そうしてるわね」
「いいことでしょ」
理虹は留奈に貌を向けてくすりと笑って述べた。
「やることやるってのは」
「それはね」
「最初にやってね」
そしてというのだ。
「後で楽になるのもね」
「いいわよね」
「だからね」
それでというのだ。
「今年もね」
「実際になのね」
「やりましょう」
その宿題をというのだ。
「そしてね」
「そのうえでなのね」
「すぐに終わらせて」
「夏休みの残りを気軽に過ごす」
「そうしてね」
そのうえでというのだ。
「楽しく遊びましょう」
「それがいいわね」
留奈もそれはと頷いた。
「それじゃあ今から」
「誰かの家に集まって」
「宿題するのね」
「そうしていこう」
「じゃあ私のお部屋来て」
笑ってだ、富美子が言ってきた。
「今うちお父さんとお母さんお仕事でね」
「美奈代さんは?」
「アルバイトでね」
それに出ていてというのだ。
「いないから」
「だからなのね」
「今うち静かだし」
それでというのだ。
「一人だと寂しいし」
「だからなの」
「そう、今はね」
それでというのだ。
「皆来て」
「そういえば富美子ちゃん寂しがりよね」
かな恵はここでこのことを思い出した。
「一人がよね」
「あまり好きじゃないのよ」
富美子も否定せずに答えた。
「これがね」
「そうよね」
「だからね」
それでというのだ。
「皆いてくれたら」
「嬉しいのね」
「そうなの、だから宿題するならね」
それならというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ