暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンカイナ
聖夜編 ウルトラファンロンファイト
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


 Tu-22Mを彷彿させる鋭角的なシルエットを特徴とする、現役爆撃機のBURK風龍(ファンロン)だ。

 BURK中国支部で主に運用されている機体であり、そのうちの1機が試験的に日本支部にも配備されていたのである。
 翼下のハードポイントに搭載されている高性能スペシウム弾頭「神虎炸裂誘導弾(シェンフーミサイル)」は、すでに発射体勢に突入していた。

「アキレス、そのまま伏せるんだッ! ここは私達に任せろッ!」

 レーシングバイクのシートを想起させる、伏臥式のメインコクピット。
 そこに座している駒門琴乃(こまかどことの)隊員は、Lカップの白い爆乳をシートにむにゅりと擦り付けながら、安産型の桃尻をばるんっと突き出し、亜麻色のロングヘアを艶やかに振り乱して声を張り上げている。

 その豊満な肉体に滲む甘い女の香りが、狭いコクピット内に充満していた。よほど強靭な理性を持っている男性隊員でなければ、今の彼女を前にして平静を保つのは難しい。

「待たせたな、アキレス! 中国支部から仕入れたコイツで……目にモノ見せてやらァッ!」

 その後方に座していた弘原海(わだつみ)隊長も。眼前に突き出された琴乃の爆尻と、そこから漂う蠱惑的な芳香に気を取られることなく、鋼の理性を駆使してアキレスを鼓舞していた。

 並の男性隊員なら、琴乃のむっちりとしたヒップに目を奪われていたところだが。そんなことでは、爆乳美女揃いの日本支部での隊長など務まらないのである。
 一部の隊員から「ゴリラ」と揶揄されることも多い質実剛健な巨漢は、目の前の巨尻も意に介さず、「戦友」であるアキレスの窮地にのみ目を向けていた。

「僕達が来たからには……もう安心だよ、アキレスッ!」

 そして――さらに後方のブリッジから2人を指揮していた、中国支部出身の劉静(リウジン)隊員も、アキレスを励ますように凛々しい声を上げている。鋭い金色の眼は、バルタン星人の巨体を勇ましく貫いていた。

 鋭い切れ目の眼差しと、琴乃にも劣らぬ圧倒的なプロポーションを誇るボーイッシュな爆乳美女。そんな彼女は日本支部にBURK風龍の運用方法を教導するため、中国支部から一時的に来日していたのだ。

神虎炸裂誘導弾(シェンフーミサイル)……発射ッ!」

 ナイフのように鋭い眼光でバルタン星人を射抜く彼女が、白い手を前方に振って指示を飛ばす。
 その仕草の弾みで、Gカップの乳房と安産型のヒップがどたぷんっと躍動し。扇情的な女体に滲む甘い匂いの汗が、紺色のショートヘアから勢いよく飛び散る。数多の男性隊員を狂わせて来た彼女の肉体から滲み出る芳香が、このブリッジ内を満たしていた。

 その瞬間、彼女の気品溢れる声色に応じて発射されたスペシウム弾頭が、バルタン星人目
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ