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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第102話 予想していなかった再会!切れ味勝負、イッセーのナイフVS聖王剣コールブランド!後編
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!?」


 一通り話したつもりなのかメルクさん……なのよね?まあメルクさんだとして彼は満足そうに笑みを浮かべると私達に手を振って去ろうとした。


 ギャスパーとアーシアがポカーンとして見ている中、一足先に我に帰った私はメルクさんを追いかけた。


「なんでバイバイしてるの!?私達なんにも分からないんだけど!」
「?」
「いやハテナじゃなくて!貴方はメルクさんなの!?あっ、ちょっと待って!」


 私は出来るだけ彼の顔に耳を寄せて声を聞こうとする。


「さあ、どうぞ。できれば大きな声でお願いするわ。なに?なんなの?」
「……」


 耳を近づけても全く聞こえない、もしかして声帯が痛んでいるのかしら?


「なに、この振動は……きゃあっ!?」


 その時だったわ、先ほど何処かに行った蠍魔牛がまるで野球選手がスライディングするような勢いで突っ込んできたの。ビックリして尻もちをついちゃったじゃない!


「いたた……あら、何か持ってるわね」


 蠍魔牛は何かを持っていてソレをメルクさんに渡した。あれは石かしら?


「……あー、あーあー」
「ッ!声が聞こえる……!?」


 その石に向かってメルクさんが声を出すと先程までノミが撥ねる音よりも聞こえなかった彼の声がハッキリと聞こえた。あの石の効果なのかしら?


 でもこれで漸く彼と話が出来るわね。ルキの元に帰らなかった理由とかメルクの星屑の食べ方とかちゃんと聞かないと……!


「……ということでさっき言った通りだ。んじゃ」
「いや『んじゃ』じゃなくてェェェェッ!!」


 私はまた去ろうとするメルクさんを追いかけた。聞こえていないって言ってるでしょうがぁ!!


「貴方は一体誰なの!メルクさんなの!?その蠍魔牛とはどういう関係なの!?一から全部説明しして頂戴!ちょっと!聞いてるの―――ッ!!」


 私は去っていくメルクさんの後をそう叫びながら追いかけるのだった……


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