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おっちょこちょいのかよちゃん
250 神と神、女王と女王
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玉が飛び、怪獣達が眠らされる。
「誰だ!?」
「遅くなっちまったぜ!」
 隣町の四人組の集団、組織「義元」がエレーヌ、そして女戦士ジャンヌと共にその場に到着した。
「お前ら、来てくれたのか!」
「助太刀するぞ!」

 かよ子の武装の能力(ちから)が岡本が召喚した聖母マリアによって弱体化されていく。
(私、死んじゃうの・・・!!嫌だ、杖をやっと取り返せる所にあるのに・・・!!こんなところでおっちょこちょいしたくない・・・!!)
 その時、誰かの声がした。
「皆の者、聖戦(ジハード)だ!!」
 多くの兵が現れた。
「ムハンマド様の力を受けよ!」
 矢が大量に飛んできた。マリアがその矢を受け身体が縮まっていく。
「あ、あれは・・・!?」
「真の杖の所有者よ、我が名はサラディン。私も杖の奪還に協力する!!」
「ち、邪魔の邪魔が!!」
 岡本は巻き返そうと聖母マリアの力をより強めた。
「イスラム教なども我がマリアに勝らん!」
 聖母マリアとイスラムの聖力が込められた矢がぶつかる。どちらも取っ組み合った状態で動かない。かよ子の武装の能力(ちから)が復活する。サラディンの兵はマリアに対してのみならず、和光が召喚した怪獣にも攻撃した。怪獣が矢を大量に受けて消滅していく。
「サラディンさん、頑張って・・・!」
 かよ子は武装の能力(ちから)で援護するしか今はできなかったが、それでもヴィクトリアに近づこうとする。
「ヴィクトリア女王!形勢は逆転だよ!」
「ほう、助けが来たからっていい気になるんじゃないわよ・・・・!!」
 ヴィクトリアは杖をおっちょこちょいの少女に向けた。

 組織「義元」とエレーヌ、ジャンヌの軍勢はアルバートと交戦する。
「お前がアルバート公か!我が力でその勢いを調整してやろう」
 ジャンヌは秤を取り出す。左の皿を持ち上げた。
「何、我が勢いが弱まって来ている!?」
 アルバートは己の剣から出した竜巻や炎、雷、氷、全ての能力(ちから)が弱体化していく事に驚いた。
「ヤス太郎、あいつの動きを封じられるか!?」
「やってみるでやんす!」
 ヤス太郎は眠り玉を出してアルバートに向けてパチンコで飛ばす。アルバートに眠り玉が命中する。
「よし、サンキューお前ら、これで留めが刺せる!!」
 大野達は山口達の攻撃も合わせて総攻撃でアルバートを狙う。
「まる子ー!皆の衆!頑張れ〜!!」
 友蔵は応援した(それくらいしか彼にはできないが)。

 ヴィクトリアはこの世界最上位の能力(ちから)を持つ杖をかよ子に向けた。竜巻が彼女を襲う。だがかよ子は武装の能力(ちから)で防御した。
「しぶといね、もうそんなんでやられないよ!」
「な・・・!だが、これを突破できるかな!?」
 ヴィクトリアは己に杖を向け
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