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星河の覇皇
第八十二部第五章 撤退する者達の焦りその二十

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「ですから」
「それで、ですね」
「これからもですね」
「この二つの事例も教訓として」
「手本にもしていきますね」
「そうしていくべきかと。それと」
 八条はここでこうも言った。
「あの兵器は我が軍は戦略兵器だったものをモデルにしていますが」
「それでもですね」
「モデルは他にもありますね」
「実際設計の時点では色々お話しました」
「どうしたものにするか」
「今のタイプだけでなく」
「色々なタイプが健闘されましたね」
 周りも口々に話した。
「中には艦載機を搭載する案もありましたね」
「魚雷だけでなく」
「そうした案もありましたね」
「実用化には至りませんでしたが」
「あれは日本軍出身の技術士官の方の案でしたが」
 ここで八条は自身がかつていた軍隊の名前も出した。
「あれも元は」
「海軍ですね」
「帝国海軍のものでしたね」
「あの軍隊のアイディアでしたね」
「奇襲用の兵器にしても」
 今話しているそれがまさにそれであってもというのだ。
「とりわけです」
「左様ですね」
「より奇襲を意図した」
「そうしたものでしたね」
「あの案にしても」
「僅かでも艦載機を搭載してです」
「そして使用するというものは」
 まさに空母の様にというのだ、尚連合軍は戦艦や護衛艦といった艦艇にも艦載機を普通に搭載している。
「日本軍独自ですね」
「左様でしたね」
「面白いアイディアでしたね」
「あの海軍らしい」
「日本海軍はイギリス海軍の影響が強く」
 最早それは直弟子と言っていい位だった。
「イギリス軍の兵器開発の影響もです」
「受けていたかも知れないですね」
「イギリス軍は奇想兵器を多く生み出しました」
「それも常に」 
 それこそ一次大戦から二十一世紀に至るまでだ、何かと変わった兵器を開発し実用化することで知られていうる。
「今もですね」
「エウロパ軍の中にあっても」
「イギリス人の技術士官や研究者は奇想が多いといいます」
「ドイツやフランス出身者と違い」
「北欧諸国の出身者とも」
「その様なので」
「そう思うと」 
 周りの者達も話していく。
「イギリス人は、ですね」
「何かと変わった兵器を出して」
「日本海軍もですね」
「その影響を受けていてですね」
「思えば赤城や加賀も」 
 今度は空母の話をするのだった。
「二段空母を考えていました」
「飛行甲板が上下にあり」
「そしてでしたね」
「上下同時に使う」
「そう考えていたのですね」
「そうでしたし」
 八条はさらに話した。
「航空戦艦もありました」
「伊勢や日向でしたね」
「あの艦艇達ですね」
「はい」
 まさにというのだった、八条も。
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