第七十二話 キャンバスライフその二十三
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「ここはね」
「そうですよね、ですから」
「木が多いことはなのね」
「いいことですね」
「そうね、高校の三年間特に感じたわ」
今思い出しました。
「吹奏楽部で部活してたし」
「おぢばがえりにも参加していて」
「かなりね」
もうそれこそです。
「感じていたわ」
「そうなんですね」
「けれどこうしてね」
大学はです。
「木が多いとね」
「涼しくていいですね」
「本当にね」
「木と水が多いと涼しいんですよね」
「それで神戸もね」
私が中学卒業まで生まれ育ったこの街もです。
「やっぱりね」
「前は海で後ろは山で」
「涼しいのよ、風もあるしね」
所謂六甲おろしがあります、後ろのその山から風が吹き降りてきて横に細長い街をいつも涼しくしています。
「冬は寒いけれど」
「夏は涼しいですよね」
「凄くね。新一君がいるところもよね」
「宇陀はかなりですよ」
奈良県のこの街はというのです。
「寒いですよ」
「冬は」
「本当に周り山ばかりで」
「お水も多いのよね」
「川もあってダムもです」
こちらもというのです。
「ありまして」
「それでなのよね」
「涼しいんですよ」
「冬は寒くて」
「関西屈指の寒さみたいですね」
「そこまでなのね」
「一度来られます?」
私に笑ってこうも言ってくれました。
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