第二百七十二話 戦に向けてその二
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「絶対に」
「今回のことはな」
「そうたい、国全体で神に向かうとよ」
「俺達だけでなくな」
「そうするとたい」
「国単位となるとな」
久志も考える顔で応えた。
「流石にな」
「かなりの力たい」
「そうだからな」
「所詮私達も人たい」
こう言うのだった。
「人ならとよ」
「幾ら神霊レベルでもな」
「まことの力を出した神霊程かというと」
「その勢力全体と戦って勝てるか」
「難しかとよ」
まさにというのだ。
「だからたい」
「クトゥルフのことを細かく書いた書を配ってな」
「民全体に読んで聞いてもらってちゃ」
愛実も言ってきた。
「そうしてっちゃ」
「知ってもらってな」
「戦う時にどうすればいいか」
「そして介入を防ぐにはどうしていいか」
「知ってもらうっちゃ」
「そうするな、アトランティスは洪水で滅んだよな」
久志はギリシア神話の話をした、大西洋にあったとも地中海にあったとも言われているがまだその実在もわかっていない。
「神様のそれで」
「あれもっちゃ」
「ああ、若し神様が沈めてくるってな」
「わかっていたらっちゃ」
「それならな」
さらにというのだ。
「対処出来たかもな」
「洪水への備えに」
「それを起こされない様にどうするか」
「そうしたことが出来てっちゃ」
「洪水を起こされない様にもな」
「出来たかもな、まあ傲慢で沈められたんならな」
久志はギリシア神話のこの話を思い出しつつ述べた。
「それならな」
「行いをあらためればよかったっちゃ」
「そうなんだよな」
「ソドムとゴモラと同じっちゃな」
愛実は聖書の話もした。
「それは」
「どうしたら神様が怒らないで」
「行いを謹んでっちゃ」
「信仰心を持ったらな」
「ソドムとゴモラも焼き尽くされないで」
そうしてというのだ。
「アトランティスもっちゃ」
「洪水で沈められてないな」
「そうしたことを知っいればっちゃ」
「そうした意味でも知ることは大事だな」
「そうっちゃ」
まさにと言うのだった。
「まことにっちゃ」
「だよな、まあアトランティスは忘れていたのかもな」
ソドムにゴモラもというのだ、久志はギリシア神話だけでなく聖書の話も思い出しながら話をしている。
「信仰をな」
「知らなかったのではなくてっちゃな」
「ああ、けれど知らないことも忘れてることもな」
その両方共というのだ。
「同じだからな」
「知らないなら知ってもらってや」
耕平も言ってきた。
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