暁 〜小説投稿サイト〜
機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第8話:機動6課へ
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
く。」

「頼むよ。じゃあ,用事は以上?」

「うん」

「じゃあ,俺は部屋にいるからなんかあったら呼んでよ」

俺はそう言うと,はやての部屋を出ようとしたが,ドアのスイッチに
手をかけたところで,はやてに呼び止められた。

「ゲオルグくん,待った!言うの忘れてたけど,明日さっきの2人の
 Bランク試験を見に行くから,そのつもりにしといてな」
 
「え?俺も行くの?俺関係ないじゃん」

俺が振り返ってそう言うとはやては右手の人差し指を立てて,
ちっちっちとやりながらニッコリと笑っていた。

「2人とも直接ではないけどゲオルグくんの部下やし,ゲオルグくんにも
 新人の訓練に付き合ってもらうんやから,行かなあかんよぉ」

「いやいや,なのはが教導官なんだから俺はいらんでしょ」

「ん?なのはちゃんだけで4人も面倒見ろって?
 そらいくらなんでも酷っちゅうもんやで。どう思う?なのはちゃん」
 
「ひどいよー,ゲオルグくん。教導のお手伝いくらいしてくれても
 罰は当たらないとおもうの」

俺がさっき開けようとしたドアの方を見ると,航空隊の制服を着た
サイドポニーの女性が立っていた。

「よ,なのは。久しぶり。なのはもこっちに来てたんだな」

「お久しぶり,ゲオルグくん。私もはやてちゃんとお話があったからね」

「ふーん。じゃ,俺はこれで」

俺がはやての部屋から出ようとすると,なのはに腕をつかまれた。

「だめだよ,ゲオルグくん。明日のBランク試験のお話なんだから,
 ちゃんと聞いといてくれないと!」

「ちゃんと見に行くから,それでいいだろ?って,引っ張るなよ。
 おい,なのは!・・・俺はこれから残った仕事を片付けたいんだよ。
 おーい,なのはさーん。聞いてますかー?」
 
結局その日は,夕方まで開放してもらえなかった。


夜になって,寮の自室に帰った俺は,はやてからのデータを眺めていた。

(スバル・ナカジマ二士にティアナ・ランスター二士か。
 2人ともオリジナルデバイス持ちだったよな。
 陸士訓練校上がりじゃ珍しいな。
 で,こっちの2人がフェイトの保護児童か。
 エリオ・モンディアル三士とキャロ・ル・ルシエ三士ね。
 この歳でこれだけの実力があるとは,末恐ろしいね)
 
一通り渡されたデータを眺め終わると,俺はレーベンに話しかけた。

[レーベン]

[《なんですか,マスター》]

[この4人の情報を集めといて,明日の朝チェックするから]

[《はやてさんからのデータだけでは不足ですか?》]

[まあね。通り一遍の戦力確認の為だけなら十分だけど,
身上調査には不足でしょ]

[《了解しました。しかし,なんだかん
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ