第七十八話 夏バテも考えてその一
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第七十八話 夏バテも考えて
この日は部活は午前中まででだ。
アルバイトもなかった、そして特に遊ぶ予定もなく咲はまた東京の何処かの駅に行ってその周りを見ようと思ったが。
母にだ、昼にこう言われた。
「お昼食べる?」
「お昼何?」
「お素麺よ」
母は家から帰った咲にこう答えた、東京の何処かに行くのも一旦家に帰ってから行くつもりだったのだ。
「そちらよ」
「お素麺なの」
「サラダ素麺ね」
母は咲に素麺の中身のことも話した。
「それだから」
「サラダなの」
「レタスとかセロリとかトマトとかたっぷり入れた」
そうしたというのだ。
「お素麺よ」
「栄養ありそうね」
「お豆腐も出すから」
こちらもというのだ。
「どっちも食べてね」
「お豆腐もあるの」
「お素麺だけだと栄養バランスが悪いでしょ」
だからだというのだ。
「それでよ」
「サラダ素麺にして」
「お豆腐もね」
こちらもというのだ。
「出したのよ」
「そうなのね」
「お豆腐も身体にいいし」
「冷奴だと食べやすいわね」
「それで出したのよ」
豆腐もというのだ。
「出してお醤油かぽん酢かけたらいいでしょ」
「それで食べられるわね」
「だからよ」
その為にというのだ。
「そちらも食べなさい、暑いけれどあっさりしてるから食べられるでしょ」
「お素麺もお豆腐もね」
「だからいいのよ、夏は冷奴も食べたら」
そうしたらというのだ。
「いいからね」
「食べやすいし栄養もあるから」
「どんどん食べなさい、じゃあいいわね」
「今からよね」
「お素麺茹でるから」
見ればキッチンにはもう沸騰している湯が入った鍋がある。
「今からね」
「それを茹でて」
「お湯切って冷やして」
そうしてというのだ。
「お野菜はもう切ってるから」
「お素麺の上に入れて」
「和風ドレッシングかけるから」
素麺とサラダの上にというのだ。
「食べてね」
「そうするわね」
「飲みものは牛乳があるから」
飲みものの話もしてきた。
「麦茶もあるけれどね」
「牛乳ね」
「牛乳も夏にいいでしょ」
「栄養があるから」
「そう、だからね」
その為にというのだ。
「しっかり食べて飲んで」
「そうしてからなのね」
「何かしなさい、いいわね」
「わかったわ、じゃあまずはね」
「食べるわね」
「そうするわ」
母に応えてだった。
その仕事を手伝おうとしたが母はその咲に言った。
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