最終話 全ての戦いが終わりその四
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「本当に」
「俺もだ、しかしな」
「そうはいかないですね」
「一生の間に色々なことがある」
一条もワインを飲んでいる、そのうえで五代に話した。
「こうしたパーティーもあればな」
「冒険があって」
「そしてだ」
「戦いもですね」
「そうだ、お前は戦いは嫌いだが」
「争いはそうです」
「しかしな」
それでもというのだ。
「人間はだ」
「生きているとですね」
「色々なことがあってな」
「ずっとですね」
「こうしていることもだ」
パーティーを楽しむこともというのだ。
「永遠にはですね」
「出来ない、しかしだ」
一条はここで微笑んだ、そのうえでこうも言った。
「思い出にすることはだ」
「それはですか」
「出来る」
これはというのだ。
「それも生きている限りな」
「今ここにいる皆もですね」
「そうだ」
その通りだというのだ。
「それもな」
「じゃあ皆」
「戦いに勝ってだ」
スサノオとのそれにというのだ。
「そしてだ」
「今のことをですね」
「覚えていることはな」
このことはというのだ。
「出来る」
「そうなんですね」
「だから今はだ」
「戦いの中で築き上げたものと」
「今の喜びをだ」
その双方をというのだ。
「覚えておくことだ」
「それが今の俺達のやるべきこそですね」
「そうだ、ここにいる全員がな」
「その通りだ」
門矢は一条のその言葉に頷いてきた、その手にはロックのウイスキーがある。
「今はだ」
「そうすることだな」
「戦いのこれまでのこととだ」
「今の喜びをだな」
「覚えることだ」
「そうだな」
「そうしてだ」
そのうえでというのだ。
「これからの人生にだ」
「活かしていくことだ」
「そうだ」
まさにとだ、一条は門矢に答えた。
「今はな」
「そうだな、俺も同じだ」
「これまで築いた絆は忘れないな」
「ここにいる奴全員が俺の友になった」
門矢は仲間達を見て一条に話した。
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