最終話 全ての戦いが終わりその二
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「とても隙がない、しかしだ」
「うん、顔を攻撃してね」
電王が応えた。
「体内にそれを及ぼしてね」
「本体にダメージは与えられる」
「そうだね、それじゃあ」
「ここはだ」
「顔を中心に攻撃していこう」
「ここはな」
二人で話して他の戦士達も頷いてだった。
体内に通じる様な攻撃をしていくとだった、やがて。
スサノオも動きが鈍くなった、そうしてだった。
遂にだ、こう言った。
「これ以上は無理だ」
「負けだと認めるか」
アクセルが問うた。
「そうするか」
「察しの通りこの身体の中に本体がある」
ハナとみのりが話した通りにというのだ。
「生憎その本体は無防備だが」
「それがか」
「かなりのダメージを受けた」
そうなったというのだ。
「これ以上ダメージを受けると本体が死ぬ、そしてだ」
「俺達の本体への攻撃をか」
「止めることは出来ない」
今の自分にはというのだ。
「だからだ」
「負けを認めるか」
「うむ、今から私は爆発して果てる」
そうなるというのだ。
「それで以て一連の戦いの終わりとしよう」
「そうか、ならな」
「道連れにしてもいいが嫌ならわかるだろう」
スサノオは楽しそうに言ってきた。
「君達は早くだ」
「離れるぞ」
アンクはすぐに言った。
「いいな」
「はい、それじゃあ」
「そうしましょう」
仲間達も頷いた、そうしてだった。
スサノオは大爆発を起こしその姿を完全に消した、その頃には戦士達はもう山の麓まで避難していた。
そこから爆発を見てだった、響鬼は感慨深そうに言った。
「いや、長い戦いだったな」
「そうでしたね」
明日夢が横から応えた。
「本当に」
「あっという間の筈なんだけれどな」
「色々な世界も巡りましたし」
「今振り返るとな」
「長い戦いでしたね」
「ああ、けれどな」
「その戦いもですね」
明日夢は微笑んで述べた。
「これで、ですね」
「終わったよ」
「少なくともこの戦いは」
「あの」
明久が問うた。
「僕達の戦いは終わりましたけれど」
「俺達の戦いは続く」
天道が答えた。
「この世界でな」
「やっぱりそうですね」
「それがライダーだ」
天道は何でもないという声で答えた。
「戦いは何時でも降りられるが」
「それでもですか」
「ライダーである限りはな」
「戦いは続きますか」
「そうだ、だからな」
それ故にというのだ。
「戦うか」
「そうしていく」
「そうですか、頑張って下さい」
明久は笑顔でエールを送った。
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