第5話:シスターさんがお淑やかだって誰が言った!?
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シャッハさんの後ろ側に回り込むと,シャッハさんの背中に
向かってレーベンで斬りかかった。
だが,シャッハさんは右手で魔力弾を撃ち落としながら,
左手で俺の斬撃を防ぐ。
(さすがにこんな小細工は通用しないわな,なら!)
俺は右足でシャッハさんの足を払ってバランスを崩させると,
体当たりでシャッハさんを地面に押し付け,
レーベンをシャッハさんの首筋に突きつけた。
[レーベン,ステルスモード解除]
[《了解です。マスター》]
レーベンを突きつけられたシャッハさんは妙に清々しい笑顔を浮かべていた。
「流石に見えない相手に体術を使われると防げませんね。私の完敗です。」
「いえ。シャッハさんのスピードにはついていけませんでしたからね。
俺もまだまだ修行が足りませんよ」
《ところでマスター》
「なんだレーベン」
《早く左手をどけたほうがよろしいかと》
「はあ?・・・なっ///」
俺は自分の左手を見るとなんとシャッハさんの胸を鷲掴みにしていた。
「すっ,すいません!」
俺は速攻でシャッハさんから飛び退くと,全力で土下座した。
「い,いえ。お気になさらず/// 戦闘中のことですので・・・」
と,言いつつシャッハさんの顔は真っ赤に染まっていた。
《さすがは神聖ムッツリスケベ皇帝ですね。ラッキースケベ属性もお持ちとは》
「レーーベーーン!!!!!!!」
夕日に染まる聖王教会の中庭に俺の叫びがこだました。
「今日はありがとうございました」
さすがに聖王協会の誇る武闘派シスターとの模擬戦のあとだったので,
少し休憩してから,俺はクラナガンに帰ることになった。
「いえ,こちらこそ。はやてに力強い味方が増えて喜んでいるのですよ。」
「ご期待にそえるように努力します」
自宅に帰ってさっさと寝ようとしていると,レーベンが話しかけてきた。
[《マスター》]
[なんだよ。俺は疲れてるんだけど]
[《みなさんとのお話で何か引っかかることでもおありなのですか?》]
(まったく,コイツはなんでこんなとこだけ敏感なんだか・・・)
[そうだな。いや,もう少し調べてみてからにするよ]
[《そうですか》]
レーベンの声は心なしか残念そうな響きだった。
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