第五百三十九話 強敵達に勝っていきその九
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コウガネは前から倒れ爆発から消え去った、後には怨みだけが残った。
芳佳は美緒に強い声で話した。
「仁良光秀さんですね」
「そうだ」
美緒もまた強い声だった、その声で応えた。
「ロイミュードの中でも特に悪質な」
「そうした人でしたね」
「まさかな」
「はい、私達が相手をするなんて」
「いや、光栄に思うことだ」
バルクホルンはきっとした顔で応えた。
「その相手を成敗出来るのだからな」
「だからですか」
「いいことだ、私はこいつのことを知って吐き気を催した」
こう芳佳に話した。
「最低最悪の外道だ」
「はい、本当に」
ペリーヌもそうだと頷いた、それも嫌悪に満ちた顔で。
「スサノオの側にいる人達の中でも」
「特にな」
「酷い人です」
「それだけの外道を成敗出来るのだ」
「それならですね」
「これだけ有り難いことはない」
「そう思ってくれるなら有り難い」
門矢が言ってきた。
「戦意が高まるからな」
「そういうことですね」
「そうだ、ただな」
門矢はゲルトルートにさらに話した。
「一つ覚えておいてくれ」
「冷静にですね」
「如何に嫌いな相手と戦ってもだ」
例えそうしてもというのだ。
「冷静さを失うとだ」
「それが敗因になりますね」
「そうなるからな」
それ故にというのだ。
「いいな」
「はい、絶対にですね」
「冷静さはだ」
これはというのだ。
「忘れないことだ」
「そうします」
「色々言ってくれるな」
当の三輪は扇子を手に忌まわし気に応えてきた。
「本当に」
「実際言われても仕方ないよ」
「そうですよね」
エーリカは海東の指摘に頷いた。
「やってること聞いたら」
「最低凄るからね」
「だから捕まったし」
「今も僕達の前にいるんだよ」
「そうですよね」
「ふん、勝手に言うといい」
仁良は怒りながら応えた。
「その代わり私の全力を見せてやる」
「そう言うか、ならだ」
門矢が応えた。
「俺達も全力でだ」
「戦うか」
「そうする、行くぞ」
「はい、行きましょう」
ひかりも応えた。
「では私達は」
「空から頼む」
「そうさせてもらいます」
「最低な奴を倒したいならだ」
そう思うならというのだ。
「まずはだ」
「冷静になることですね」
「そうなることだ、ではな」
「そうして戦います」
「おう、正直すげえ頭にきてるけどな」
直枝も言って来た。
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