第五百三十九話 強敵達に勝っていきその八
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戦いがはじまるとだ、邪武は強く。
一進一退の戦いだった、それでガドインは言った。
「流石に強いな」
「ああ、かなりな」
クルツは忌々し気な顔で応えた。
「流石にそうは勝たせてくれないか」
「大幹部だけはあるな」
「そうだな、しかしわかっていた筈だ」
ダークキバが二人に言ってきた。
「これだけの強さということはな」
「それは確かにな」
「そう言われるとな」
二人も否定せずに言葉を返した。
「データも見てきたし」
「どんな奴かも聞いてきたしな」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「特にだ」
「怯むことはないか」
「今更ということだな」
「そうだ、ならだ」
相手のことがわかっていればというのだ。
「このまま戦っていくことだ」
「俺達が力を合わせて」
「そのうえで」
「そうしていくことだ、いいな」
「そうだな、怯んだ俺が馬鹿だった」
「全くだ」
クルツもガドインも反省して述べた。
「それじゃあな」
「このまま戦っていこう」
「そうしていくだけだ、戦っていくぞ」
ダークキバの言葉は冷静なままだった、そうしてだった。
戦士達は戦っていった、邪武は強かったがやはり戦士達は数が多くしかも力を合わせていた、その中で。
二ノ宮は邪武を狙って撃った、それも頭の部分を。
邪武はそれをかわしたが二ノ宮はここで叫んだ。
「今だ!」
「おう、行くぞ渡!」
「やりましょう!」
紅にキバットだけでなくタツロットも声をかけた。
「隙が出来ました!」
「そうだね、ここで決めるよ」
「行こう渡君!」
名護も続いた、そして他のライダー達もだった。
二ノ宮の頭という急所への攻撃をかわして一瞬でも隙が出来た邪武をだった。
攻めた、まさに一斉攻撃だった。
それを受けて邪武は倒れた、そこからふらつきつつコウガネの姿で立ち上がったが自分からこう言った。
「抜かった」
「今ので終わったな」
二ノ宮は冷静な声で述べた。
「受けたダメージが大きいからな」
「まさか今の攻撃が陽動だとは」
「そうだ、俺はあえて頭を狙った」
こうコウガネに話した。
「そしてだ」
「私がその攻撃をかわしてか」
「急所の攻撃をな」
まさにそれをというのだ。
「そこに隙が出来る様にした」
「そしてか」
「後はライダーの兄さん達がやってくれる」
「そこまで見ていたか」
「ああ、付き合いでわかってきたからな」
だからだというのだ。
「そうした」
「二ノ宮さんの考えはわかったから」
変身を解いた紅も言ってきた。
「僕達も動いたんだ」
「そういうことか」
「うん、そうだよ」
「よくわかった、私はまたしても敗れた」
コウガネは忌々し気ながらこのことを認めた。
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