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星河の覇皇
第八十二部第五章 撤退する者達の焦りその十四

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「やはりな」
「サハラ全土に影響を及ぼせますね」
「戦争においても」
「それが可能ですね」
「中央集権国家では首都の位置も重要だ」
 そこから全てを動かすからだ、その場所が国の北や南に寄っていても問題は交通の便がどうかということだ。
 そしてだ、バグダート星系はというと。
「あの星系はサハラで最も交通がいい」
「中央にあって」
「そのうえで」
「だからですね」
「この戦争でもですね」
「物資を順調に届けてくれていますね」
「そうだ、だがだ」
 それでもというのだ。
「やはりすぐに戦うとなると」
「それでは」
「やはり基地は近い方がいい」
「だからこそ」
「ダマスカスだ」
 この星系だというのだ。
「ここに拠点を置く」
「そうされますね」
「ではですね」
「あの星系の足場を固め」
「そのうえで」
「そうだ、サマルカンドに他の領土もだ」
 オムダーマンのそれをというのだ。
「手に入れていく、サマルカンド攻略で全てが済めばいいが」
 そうでなければというのだ。
「領土の全てを手に入れる必要になれば」
「尚更ですね」
「役立ちますね」
「だからこそですね」
「あの星系で足場を固め」
「足掛かりとして」
「さらに戦っていく、そして統一後も」
 その時もというのだ。
「ダマスカス星系はサハラ北方の要地だ」
「だからですね」
「あの星系は軍事基地として使っていく」
「左様ですね」
「あの星系は今後もですね」
「統一してからも使っていきますね」
「そうする、あの星系はどうかというと」
 アッディーンはさらに話した。
 そしてだ、彼はこうも言った。
「今回だけではない、今後も考えてだ」
「軍事基地化して」
「拠点として」
「統一してからもですね」
「利用していきますね」
「そのつもりで基地化する、そして軍事基地が出来れば」
 今度は政治家として話した、アッディーンは軍人であったが政治を知り国家元首になり政治家になったのだ。
「そこに人が集まる」
「そこに街が出来」
「産業もですね」
「興りますね」
「そうなる」
 こう幕僚達に話した。
「軍事基地も人が集まる」
「人が集まるなら」
「その人を見てですね」
「店が出来」
「そして人も集まり」
「街が出来て」
「産業となりますね」
「今ダマスカスは交通の要衝でだ」 
 サハラ北方のそれだというのだ。
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