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Fate/WizarDragonknight
魔法使いでありんす
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 もっと受けていたら、楽しかったかも!」

「相変わらずの剣術ばっかりだな……そういえば最近、あんまり剣同士で戦う機会もないよね」

 

 可奈美・・・はそう回想した。

 

「最近はずっとトレギアに苦しめられてきたし、他の参加者たちも、剣を使う人はいなかったからね」

「ハルトさんにコウスケさん、真司さんがたまに鍛錬に付き合ってくれるけど、それぐらいだからね。最後に剣術を見たのは、煉獄さんぐらいかな」

 

 ハルト・・・はそう言って、伸びをする。

 

「う〜ん、なんかさっきの金縛りを受けてから、なんか違和感あるなあ……何て言うか、見えない高台に乗った感じ」

「金縛りの影響で、平衡感覚が狂ったんじゃない?……さて、買い足しに戻ろうか」

 

 可奈美・・・はハルト・・・を見下ろした。その目線が下半身にしか行かないことに違和感を覚え、顔を上げた可奈美・・・。

 

「あれ? 何で俺・が目の前にいるんだ?」

 

 可奈美・・・は、目の前にいる松菜ハルトと目を合わせる。

 本来鏡の中でしか対面したことがないはずの姿に、可奈美・・・は自らの顔、腕、体に手を触れた。

 それを見て、ハルト・・・もまたその異常性を理解したのだろう。彼・もまた、自身の体各部位に触れ……

 

「うわっ! なんか付いてる!」

「やかましい! それよりこれって……」

 

 可奈美・・・は鋭く叫んで、深呼吸。

 そして。

 

「もしかして……」

「私たち……」

 

 顔を震わせる二人。

 それぞれ互いに指差し。

 

「「入れ替わってるうううううううううううううううう!?」」

 

 天まで届く悲鳴を上げた。
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