第二百七十一話 調べ終えその五
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「何かを知ることもだ」
「刻限があるね」
「神が定めたな、それを考えるとな」
「試練のこともね」
「わかるかもな」
「そうだね」
「それをわかる為にもな」
今はというのだった。
「まずはだ」
「クトゥルフをね」
「倒す」
「そうするね」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「試練が何かをだ」
「確かめるね」
「そうする」
「そういうことだね」
「そうだ、試練は生きているとな」
そうであるならとだ、英雄は話した。
「何かとだ」
「あるね、それは」
「学校のテストもそのうちの一つだ」
「もうそれを乗り越えないといけない」
「そうした物事がだ」
試練を物事と言い換えて話した。
「人生ではな」
「何かとあるね」
「節目節目でな」
「というか試練がね」
「その節目だな」
「そうだね」
「道が分かれていれば選ぶ」
芳直が言ってきた。
「その時にだ」
「試練がある」
「そうだ、それでだが」
芳直はここで英雄に言った。
「君どうもな」
「何だ」
「俺っち達とも不通に付き合えるな」
見れば東の浮島の面々だけでなく西の面々もいる、いないのは久志だけで芳直はここで英雄にこう言ったのだ。
「見たところ」
「馴染みは薄くとも共に戦ってきている」
「二つの浮島の統一とか」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「クトゥルフとの戦いもな」
「行うからか」
「だからだ」
そうした事情があるからだというのだ。
「仲間だからな」
「普通に接しているか」
「そうだ」
英雄は芳直と答えた。
「東も西もない」
「仲間ということには」
「そう考えているからな」
「俺っち達ともか」
「俺が意識して」
そしてというのだ。
「お前等もだ」
「そう言われるとな」
「俺を仲間だと思っているな」
「ああ」
芳直は笑顔で答えた。
「そう考えている」
「お互いそう考えているとな」
「普通に付き合えるか」
「そういうことだ」
「お互いってことか」
「そうだ」
芳直に答えた。
「しかも嫌いでないしな」
「好き嫌いって人によってはっきり出るんだよね」
剛は達観した様に述べた。
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