第五百三十八話 決死の攻防が続きその十四
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「お二人はお二人のことに専念して下さい」
「いや、ここは力を合わせるべきだ」
ベルを巡って言い合う三人に一条が言ってきた。
「さもないとだ」
「勝てないですね」
「その通りだ」
ベルに強い声で答えた。
「だからだ」
「私達もですか」
「力を合わせてですか」
「全員で戦うべきですか」
「争わずにな」
お互いにというのだ。
「そうしてくれいいな」
「わかりました」
「一条さんがそう言われるなら」
「私達もそうします」
「そうして戦っていく」
「今からはじめる」
アマダムも言ってきた。
「では行くぞ」
「五代君皆を頼むぞ」
「やったるんや!」
ヘスティアとロキは後方から彼に声をかけた。
「あんたやったら大丈夫や!」
「ベル君達を勝たせてくれるぞ!」
「期待に添える様にします、それじゃあ」
五代は神々に明るく優しい笑顔で応えた、そうしてだった。
変身した、そのうえで彼が軸になってだった。
アマダムとの戦いに入った、アマダムは確かに強いが。
「予想はしていたからね」
「それならよ」
「これ位何ともない」
フィンにリヴェリアとガレスが応えた。
「落ち着いて戦っていけばだ」
「力を合わせてね」
「そうしていけばいいよ、強いけれど大丈夫だよ」
フィンは落ち着いて述べた。
「このまま戦っていこう」
「ああ、じゃあ攻めていくぜ」
ベートはいつもの闘争心を見せていた。
「このままな」
「皆でそうしていきましょう、大丈夫よ」
カサンドラも今はこう言えた。
「勝てるわ」
「嫌なものは見えねえか」
「ええ」
そうだというのだ。
「全く」
「じゃあ安心していいか?」
「この戦い勝てるわ」
カサンドラはこうも言った。
「間違いなくね」
「貴女そう言うなら確実ですね」
ヤマトは微笑んで述べた。
「そうですね」
「信じてくれるのね」
「はい、一緒に戦ってきていますから」
だからだというのだ。
「ですから」
「それじゃあ」
「このまま戦っていきましょう」
「そのうえで」
「勝ちましょう」
こう話してだった。
戦士達は戦っていった、そうして。
アマダムがダメージを多く受けて右膝のバランスを崩して僅かであるが隙を作ってしまったその瞬間にだった。
クウガはアマダムに渾身のキックを浴びせた、これでだった。
アマダムは右膝を着いた、そのうえで何とかという様子で立ち上がりそれから変身を解いた彼に言った。
「これが人間か」
「そうだよ、人間の強さだよ」
五代は落ち着いた声で答えた。
「わかってくれたかな」
「ウィザートとの戦いの時もわかったが」
アマダムはこう返した。
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