第五百三十八話 決死の攻防が続きその十
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「けれどまた」
「私達の前に出て来て」
「そしてね」
そのうえでと言うのだった。
「戦うわ」
「気が済むまで来い」
壇はメデューサに毅然としてこの言葉で応えた。
「私達は何度でもだ」
「戦うっていうのね」
「そして倒してやる」
「そうなのね、じゃあ今は」
「去るな」
「この怨み必ず晴らすわ」
こう言い残してだった。
メデューサも倒れた、そうして消え去った。後には怨みと憎しみが残った。
エミリアは昴に話した。
「ねえ昴」
「ああ、俺達の相手はな」
「よりによってよね」
「ファントムの中でも最悪の奴だよ」
「そう言っていいわね」
「ああ、本当にな」
「君の話は聞いてるよ」
パックは宙で腕を組み怒りに満ちた顔で相手に告げた。
「操真君の言う通りだよ、人間じゃないよ」
「あれっ、そう言うんだ」
その相手グレムリンは軽く笑って応えた。
「僕ファントムだけれど」
「人間だった頃からね」
「あれっ、操真君と同じこと言うね」
「当然だよ僕は君については晴人と同じ見方だからね」
やはり怒ったままグレムリンに告げた。
「最低最悪のね」
「人間じゃない存在だっていうんだ」
「そうだよ、僕もこれまでの戦いで多くの人を見て聞いてきたけれどね」
それでもというのだ。
「君や伊坂深紅郎は最低最悪の人でない何かだよ」
「その通りだ」
ラインハルトはパックの言葉に同意して頷いた。
「貴様は人ではない、正真正銘の化けものだ」
「こうした化けものこそ倒すべきだ」
ユリウスも言う、見れば彼等は冷静な顔だが目は怒りに満ちている。
「一刻も早くな」
「ああ、その通りだよ」
万丈はパック達の言葉に頷いて述べた。
「本当にこうした奴こそな」
「うん、倒さないと駄目だね」
「こいつに殺された罪のない人達の為にな」
「全くだよ、流石わかってるね」
パックは万丈にはにこりと笑って応えた。
「それじゃあね」
「ああ、さっさと倒そうぜ」
「皆でね」
「それはいいけれど考えずに突っ込まないことよ」
ベアトリスは万丈にこう注意した。
「貴方は昴以上にそうだから」
「全くだ、だから俺が傍にいてやるからな」
桐生も万丈に言ってきた。
「それじゃあな」
「ああ、今からだな」
「戦おうな、本物の化けものとな」
こう言ってだった。
桐生は変身に入った、それを見てだった。
他のライダー達も変身した、それもそれぞれの最強フォームに。それを見てグレムリンも変身してだった。
戦いに入った、グレムリンは素早くトリッキーな動きで戦士達を翻弄する。その戦闘スタイルにだった。
トン、チン、カンの三人は歯噛みしてそのうえで憎々し気に言った。
「糞っ、いやらしいな」
「変に動き
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