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私が好きになった人は・・だった そして、親友の女の子とも・・
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 冬休みが始まるまで、デートをしたのが2回ほどあった。渋谷を歩いたりして、外で会うようにしていた。コウのマンションに行くと、自分が抑えられなくなるのが怖かったのだ。コウはどう思っているのかわからないけど、私が行きたいという所になんにも言わず付き合ってくれていたのだ。もちろん、キスするなんてことも無かったのだ。

 だけど、私はキスぐらいはして欲しかったのだけど・・。私達の2回目の中間考査というのが終わって、冬休みに入ると、直ぐにコウのお誕生日がやってきた。私は、ケーキを作って持っていくねと約束をしていたのだ。

 前日から、悪戦苦闘して・・結局、パンケーキにデコレーションをすることぐらいしかできなかった。でも、今日は絶対に、あんな風には抱かれないと決心していたのだけども、下着売り場で探して、コウに喜んでもらおうと、白いんだけど赤い縁取りでフリルがついているものを付けていた。ワインレッドの後ろに大きなリボンで結べるようになっているワンピースにコートを着て、いそいそとコウのマンション向かった。

ドァを開けてもらうと、直ぐに、私は唇を突き出していた。待ちわびていたのだ。コウは抱きしめてくれて

「ずいぶん 久しぶりだネ ミミの唇も」

「ウン 私 して欲しかったんだけど・・ コウは?」

「そりゃー 抱きしめたかったよ だけど、外じゃぁー そんなん出来ないしなー ミミも避けてるのか思ってた」

「そんなことないよー あのね ケーキって言ってたけど うまく作れなかったんだー ごめんネ うふふっ パンケーキになっちゃったー」

「いいよ いいよ 何でも ミミが作ってくれたんだろー」

「ウン でも ローソクだけはもってきたからネ あのね 21本だよねー」

「だよ なんかー?」

「良いんだー コウは4月か5月生まれだと思ってたからー いいの! 勝手に思い込んでいただけだからー」

「うっ 変なの じゃぁ 早速 いただこうか」

 パンケーキにローソクを立てていったんだけど、ローソクだらけで、ヘタなデコレーションも崩れてしまっていた。

「ゴメンネ コウ ハートの形も崩れちゃったー」

「べつに良いよ 食べちゃえば同じだよ ミミのハート ウン うまい うまいよ」

「そう ありがとう いつも そうやって おいしそうに食べてくれるから コウ 好きだよ」

 食べ終わってコーヒーを飲んでいる時、コウは私を抱き寄せて、唇を合わせながら、そのまま床に倒して、舌を絡ませてきた。そして、回した手で私の背中のジッパーを下ろしてしまった。

「だめ ダメー 今日はそんなー ゴメンナサイ ミミは・・ 我慢できなくなるからぁー」

「どうしてー 我慢できないのは 僕のほうだよ」

「だってー ・・・ ダメ」
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