異伝〜奥義伝承の試し〜
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解き放ったリィンは初撃に一の型――――――螺旋撃を相手に叩き込み
「二!」
二撃目に二の型――――――疾風を叩き込み
「参!肆!伍!陸!漆!」
続けてそれぞれの型の剣技――――――業炎撃、紅葉切り、残月、緋空斬、無想覇斬を次々と繰り出し
「八葉一刀――――――無仭剣!!」
そして最後に太刀を鞘に収めるとリィンを中心に超高速の斬撃が発生した!
「…………………………」
「フフ……見事だ。」
「―――――勝負あり!勝者、リィン・シュバルツァー!!」
八葉一刀流の総ての型を組み合わせた秘奥義――――――奥義・無仭剣を放ち終えたリィンが自身を落ち着かせていると地面に膝をついた暴走状態のリィンが賞賛の言葉を口にするとシズナの声が謎の空間に響き渡った。
〜グランセル城前〜
試しを終えてお互いの武装を鞘に収めた二人は振り向いてお互いに対峙した。
「フフ……至ったようだな。」
「……………………はい。ありがとうございます、師兄。かつての老師からの教えの全てが今ようやく己が血肉となりました。それこそが八葉の奥義伝承――――――総ては己が裡からという訳ですね。」
「その通りだ――――――それでは受け取るがいい。手紙と共に老師より届き、預かっていたものだ。」
そしてカシウス中将は巻物を取り出して広げて巻物の内容を読み始めた。
「―――――リィン・シュバルツァー。ここに八葉一刀流、奥伝を授ける。これより先は”剣聖”を名乗るがよい。己が弟子を取ることも自由とする。」
「……は!ありがたく頂戴いたします。”剣聖”の名は過ぎたものですが……」
カシウス中将から巻物を渡されたリィンは謙遜した様子で答えた。
「フフ、俺もアリオスもだがエリゼや裏の妹弟子も通った道だ。そして”お前”は老師の最後の直弟子――――――与えられた称号の重みを自分なりに受け止めていくがいい。」
「……はい!」
「フフ、私は”裏弟子”ではあるけど老師の直弟子の一人として、この佳き瞬間に立ち会わせてもらえて光栄かな。」
「……私も兄様の妹として……八葉一刀流の剣士の一人として見届ける事ができて光栄です。――――――そしてそれは”皆様も同じ想いでしょう。”」
「え――――――!」
カシウス中将の言葉にリィンが力強く頷き、シズナと共に二人に声をかけたエリゼはある方向へと視線を向け、エリゼの言葉に呆けたリィンがエリゼが向けた方向へと視線を向けるとそこには灰獅子隊の面々がいた。
「奥義伝承――――――おめでとうございます!」
「な、何か物凄い技なのは辛うじてわかったけど……」
「流れるように綺麗でそれでいて力
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