暁 〜小説投稿サイト〜
ファイアーエムブレム聖戦の系譜〜選ばれし聖戦の子供たち〜
第一章:光をつぐもの
第4話:二人の王子
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
方へと向いた。そしてラクチェが最も恐れていた言葉を発した。
「全軍に次ぐ、これより我が軍は、解放軍に協力する!今日から我らは、愛と正義と、ラクチェのために戦うのだ!!」
 ヨハンの軍からオオーッ、と賛同の雄叫びが沸き起こる。その雄叫びの中、ラクチェはがっくりと肩を落とした。しかしヨハンはその両肩を強く抱き締めた。
「ラクチェ、私たちはこれでいつも一緒だ。もう離さないぞ!」
 満面な笑みを浮かべるヨハンであった。

ーソファラ・ヨハルヴァ軍陣地ー
 ラクチェとヨハンが陣で話していた同じ時ラドネイとヨハルヴァも会っていた。
「ラドネイじゃねえか!俺に会いたくなって、ここまで来たのか?」
 天幕の入口で立ちながら話をしているヨハルヴァの顔からは笑みが溢れそうだ。
「ヨハルヴァ、セリス様から伝言よ」
 いかにも嬉しそうなヨハルヴァに対しラドネイは腕を組んでそっぽを向き突っ慳貪に話す。
「解放軍に入らないかってまあ強制はしないわよ。あたしは別に戦ってもいいんだし。それにあたしは・・・んっ!?」
 ラドネイの口をヨハルヴァは自分の手で塞いだ。
「むぐっ!?(な、何すんのよ!)」
「その先言う必要はねえぜ」
 ヨハルヴァは小さく首を横に振り言葉を続ける。
「んっ!んんーっ!(離しなさいよ!ちょっと!)」
 必死に逃げようとするが叶わない。
「おおしっ!野郎共!」
 ラドネイを抑えながら自分の軍に大声で言う。
「今日から俺らは解放軍だ!てめえら、愛と正義のために戦おうぜ!」
「おおーっ!」
「むぐうっ!んっ!んむーっ!(ちょっとあんたたち!あたしの言う事を聞きなさいよ!)」
「ラドネイ、俺はお前のために戦うぜ!」
「はむう!あうーっ!(ふざけないでよ!なんであたしがあんたなんかと!)」
「んーーーっ!!(イヤーーーっ!!)」
 ヨハルヴァに抱き締められラドネイは何回も高く振り回されていた。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ