第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(3)
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離れなあああぁぁぃい!」
キン肉マンルージュは涙目になりながら、走り続ける。
「こうなったら、またさっきみたいに突進して」
キン肉マンルージュは巨蛇の方に向き直り、突進しようと身構える。
動きの止まったキン肉マンルージュに向けて、巨蛇は大口を開けた。ギラギラの巨牙を見せつけながら、キン肉マンルージュが丸呑みできそうなくらいに開口する。それを見たキン肉マンルージュは顔を真っ青にさせて、泣き出した。
「うわあああぁぁん! むり! むりむりむりむりむりぃ! 絶対にむりぃ! 絶対に食べられちゃうよぉ!」
キン肉マンルージュは泣きながら、突進してくる巨蛇の頭を、大跳躍でかわした。巨蛇はコーナーポストに激突する。
“ずどがぁあああん”
リングを中央に、会場中が大地震にみまわれる。
“ずごごごごごぉ”
巨蛇は、何事も無かったかのように頭をもたげ、キン肉マンルージュの方に向き直る。
「ぎじゅばぐぅがあああぁぁッ!」
巨蛇は威嚇するように、キン肉マンルージュに吠え上げた。
「うわああぁん! こんな蛇の相手とか、無理なんですけどぉ! こんなの無理だよ……って、あれ? こういうシーン、どこかで見たような気がする……」
キン肉マンルージュは、ぺたんとお尻をキャンパス上につけ、あぐらをかく。そして腕組みをしながら、首を傾げる。
「うーん、なんだっけなあ、なんだったろう……確か……えーとぉ……」
考え込むキン肉マンルージュに向かって、巨蛇は大口を開け、突進する。
「ごじゅばああぁッ!」
危機が迫るキン肉マンルージュを目の当たりにして、アナウンサーは声を張り上げる。
「あああ! あぶなあああい! キン肉マンルージュ選手、どうしたのでしょう! 全く逃げようとしない! このままでは、喰われてしまうッ!」
ミーノは、はらはらしながらも、座り込んでいるキン肉マンルージュを見守っている。
「きっとキン肉マンルージュ様は、相手の攻略法を見つけかかっているいるのですぅ……お願い、間に合って! ですぅ」
ミーノは手を握り合わせて、祈る。
「うーんとぉ……えーとぉ……ッ! そうだぁ!」
キン肉マンルージュは、ぴょこんと立ち上がり、目の前にまで迫っている巨蛇の大口に向かって、飛び込んだ。
「うわあああ! キン肉マンルージュ選手! 自ら喰われにいったあ! これは文字通り、自殺行為だあ!」
アナウンサーの声を尻目に、キン肉マンルージュは巨蛇の下顎の端を掴む。そして下顎を掴んだまま、上顎に向かって飛び上がった。
“がしぃ”
キン肉マンルージュは上顎の端も、掴み上げた。
キン肉マンルージュは巨蛇の口の端を掴みながら、真上
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