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おぢばにおかえり
第七十二話 キャンバスライフその二十

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「テスト前でも」
「そういえば新一君成績結構いいのよね」
「毎日それなりに勉強してますし」
「それでなのね」
「天理大学に入って」
 そしてというのです。
「おみちのこと勉強させてもらって」
「それでよね」
「卒業したら検定講習受けさせてもらって」
 教会長さんのそれをというのです。
「立派な教会長さんにならせてもらうつもりですから」
「だからよね」
「今からいさんでます」
 そうだというのです。
「僕なりに」
「だからなのね」
「学校の勉強もいさんでます」
 そうしているというのです。
「まああれですね」
「あれっていうと?」
「海上自衛隊の幹部候補生学校行くよりずっと簡単らしいですから」
「海上自衛隊ってあれでしょ」
 あちらの幹部候補生学校といいますと。
「昔の海軍兵学校じゃない」
「あそこなんですよね」
「あそこは東大入るより難しかったのよ」
「それだとですね」
「今もね」
 流石に昔と違いますが。
「物凄い倍率でしょ」
「三十倍位の」
「そんなところと比べたら」
 それこそです。
「また違うわ」
「そうですよね」
「というか新一君自衛隊も詳しいの?」
「漫画とか小説読んだら出てきまして」
 それでというのです。
「それなりに」
「そうなのね」
「それでなんです」
「あちらのことも知ってるのね」
「はい、ただ僕は入るつもりはないです」
 自衛隊にというのです。
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