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展覧会の絵
第十五話 ユーディトその十一
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・・・・」
「俺だってそうだよ。だからな」
「いいの?」
「いい。終わったことだよ、問題はこれからだよ」
「これからが」
「とりあえず傷の手当てだ」
 白い手からはまだ血が流れていた。一糸まとわぬ奇麗な肢体をそれで染めてもいた。
 その手を見てだ。望はこうも言ったのだ。
「わかったな」
「じゃあ今は」
「とりあえずその手何とかするからな。お医者さん呼ぶからな」
 望は勢いのまま言っていく。
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