248 敵は自分の杖
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ヴィクトリアが次郎長達の攻撃を杖で自身に施した肉体強化で防御しながらその短刀を拾う。
「これはアルフレートの短刀か。我が息子を殺した上にこんな小娘に使われるとはな。忌々しい・・・!!」
ヴィクトリアは短刀に杖を向けた。
「あ・・・!!」
かよ子はアルフレートの短刀でこれまでの戦いを繋いで来た。しかし、ここで短刀がない状況で武装の能力のみで戦えるのか。ヴィクトリアはその短刀から光が放たれ杖が吸収された。そして不要となった短刀を投げ捨てた。
「これで私の杖は強くなる・・・!!」
「それはおばさんのじゃないよ!私の杖だよ!!何度も言わせないでよ!!」
ヴィクトリアは睨んだ。
「黙れ、小娘!誰がおばさんだ!?私は女王だぞ!!」
ヴィクトリアは杖を向ける。炎が放たれた。
「うわ・・・!!」
かよ子は慌てて武装の能力で防御した。そして炎が弾かれる。
「山田かよ子、無事か!?」
「だ、大五郎・・・!!」
大五郎の法力が炎を消したのだった。
「お主の杖は心強いが敵になると非常に厄介であるな」
「と、取り返せるかな・・・?」
「できるできないではない。取り返さんと駄目だ!!」
「う、うん、そうだよね・・・!!」
かよ子は立ち上がる。
「喰らえ!」
大政が槍を飛ばした。
「ふん!」
ヴィクトリアは呆気なく弾く。その隙に石松がヴィクトリアに斬り込みにかかった。しかし、ヴィクトリアが杖を石松の刀に向けて剣に変化させ、すぐ様石松を遠ざけた。
「先ずはお前から斬り捨ててやろうか」
「い、石松!!」
かよ子は石松の所へ向かう。
「山田かよ子!お主も纏めて斬られてしまうぞ!」
しかしかよ子の能力が発動された。ヴィクトリアが剣を振り降ろせなくなる。
「な・・・。く、上手く、振り下ろせん!!これが異能の能力の恐ろしさ、なのか・・・!?」
(あの杖を取り返したい・・・!!もっと杖を使いこなしたい!!)
かよ子は石松を防御しながらヴィクトリアへと向き直す。
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