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雲は遠くて
191章 信也の作った『 平和の世界をつくっていこう 』大ヒットする 
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さま ざまな『 欲望 』なのだろう ということです。

まったく、おとなたちの、欲望の 暴走で 起こる 環境 破壊 や
戦争や 汚職とかで腹の立つことばかりの 昨今 ですよね。

えーと、この本の 冒頭(ぼうとう)の『 第1章 哲学の本質 』では、
『21世紀の 現在、哲学は その本質を 見失い、
自壊(じかい)し、死に (ひん)してる。』と書いてあります。

今回の ロシアの ウクライナ 侵攻の悲劇 とかを 考えれば、
哲学によって 平和を 実現していく道が 遠のくばかりで、
そんな 挫折感とかも あらわれた 言葉だと 僕は 感じます。

この『 第1章 哲学の本質 』の 末尾(まつび)は こんな 文章です。

『 現代哲学が 哲学の 本質を 喪失(そうしつ)しているのは、
それが 普遍 認識 の可能性に 挫折し、それを 断念しているからである。
そして 哲学的 普遍 認識 の 可能性の カギ を (にぎ)るのは、
価値の 哲学の 方法的な 基礎づけである。

《 道徳 の 系譜 》で フリードリッヒ・ニーチェ は このことを 指摘し、
(《 哲学者は 価値の 問題を 解決せねば ならない 》)、
(みずか)ら《 価値の 哲学 》の 新しい 創始者 たろうとしたが、
彼に その 時間は 残されて いなかった。

われわれ の《 新しい 哲学 》の 第1の 中心 主題 は、こうして、
ニーチェの《 価値の 哲学 》の 現代的 継承(けいしょう)、すなわち、
哲学における < 普遍 認識の 方法の 再生の 試み > に ほかならない。』

僕もですが、いろんな 人が、ニーチェ の 哲学には 共感していますよね。
僕は、ニーチェ の言う 超人のように 生きたいと心から思いますから。
あっははは。

竹田 青嗣 さんと いえば、1990年には『 陽水 の 快楽 』という本を
書いています。『 おもしろい 内容の本を 書く 人だなぁ 』と
僕なんか思って、それ以来のファンなんです。
竹田さんは、一貫(いっかん)して、人生 や 芸術 や エロス、すなわち、
恋心 とか 性 とか 愛 とか 情熱 とかを 考え 続けていますよね。
今日では 日本を 代表するような 哲学者であり、早稲田の 名誉 教授 です 」

「 あの 本は、ミュージシャンの 井上 陽水(いのうえ ようすい)論ですよね。
私も その 文庫本を 持ってます。裏 表紙にある 竹田 さんの お写真は
サン グラスをしていて、バイクの ライダーのようで、
哲学者には 見えないでした ! 」

そう 言って、美有(みゆ)は 笑った。みんなも 陽気に 笑った。

「 えーと、竹田 青嗣(せいじ)さんは、『 新
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