暁 〜小説投稿サイト〜
展覧会の絵
第十五話 ユーディトその九
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
なら。君と彼女を救いに来た者だよ」
「彼女?まさか」
「彼女のことを知ったんだね」
「あいつが。あんなことしてたんだな」
「そして君もだね」
 十字は望に対して言った。
「彼女に対して」
「あれで忘れようと思ったさ。清原を抱いてな」
「あの娘だったんだね」
「けれどな。それでもな」
「忘れられたかな」
「無理に決まってるだろ」 
 腹の底から搾り出す様な声でだ。望は十字に言った。毛布を被ったまま俯いているので十字の姿は見えない。それ以前に見ようとも考えていない。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ