第十五話 ユーディトその五
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写した、簡素にしただけなのでまだ完全ではないそれを写す様に頼んでだ。そのうえでだった。
今度は望、そして猛の家にまた気配を消して入り彼等も見た。彼等もまたそれぞれの部屋の中で塞ぎ込んでいた。
だが目にはまだ微かに光があるのを見てだ。こう呟いた。
「やっぱり。彼等はまだ」
全ての手順は整えた。だがこの日はこれで終わり彼はまた教会に戻り休息を取った。
そして次の日だった。十字は学校の授業を終えるとだ。塾には行かなかった。この日はだ。
「塾には行かないんだって?」
「ちょっとね」
こうだ。授業が終わりすぐに学校を後にしながら和典に話した。
「寄るところがあるから」
「寄るところって」
「神の場所にね」
「教会?」
「そんなところかな」
場所はだ。あえて言わないのだった。
「そこに行くよ」
「そうなんだ。だから今日は」
「部活も塾もね」
休むというのだ。
「そうさせてもらうよ」
「そうなんだ。それじゃあ」
和典は十字のその言葉を聞いて残念そうに応えた。しかしだ。
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