第四十四話 夏休みがはじまってその四
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「普通にね」
「描かない人もいて」
「あの人はね」
「そっちなのね」
「私も色々聞いてるけれど」
何故描かないかはだ。
「あそこまでだとね」
「そう言いたいのね」
「そうよ、本当にどうしたものか」
実加の様にだ、富美子は言った。
「困ったことよ」
「富美子ちゃんは描いて欲しいのね」
「後ろに機関銃持った兵隊さん置けとは言わないけれど」
「ソ連軍みたいに」
かな恵はこの軍隊を出した、二次大戦中にソ連軍が主にやったことである。攻撃させる軍の撤退を許さない為にそうした兵を後ろに置いたのだ。
「それはしなくても」
「そうよ、厳しく描けって人がいて」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「描かせて欲しいのね」
「心からね」
「無理に描かせる人ね」
「昔の漫画に出て来る編集者さんみたいな」
こうした編集者、担当はギャグ漫画で特に出た。
「そんな編集者さんがね」
「あの人には欲しいところね」
「そうよね」
こんなことを話した、そうした話をしてだった。
五人は八条町に到着しそこからビーチまで行った。そこでだった。
海の家に入るとだ、すぐに明るい顔立ちの二十代前半の黒髪をロングにし優しい顔立ちで穏やかな空気を持つ膝までのジーンズに赤いエプロンの女性が言ってきた。
「いらっしゃい、じゃあ今日からね」
「宜しくお願いします」
「働かせて頂きます」
「そうしてね。お昼はこっちで出すから」
海の家でというのだ。
「遠慮なく食べてね。それで休み時間はね」
「海ですね」
「そこで泳いでいいんですね」
「ええ、好きにしてね」
泳いでいいというのだ。
「そうしてね」
「そうさせてもらいます」
「その時は」
「じゃあ明るく楽しく。ただ忙しいから」
その女性この店の店長はさらに話した。
「そこは注意してね」
「やっぱり忙しいですか」
「そうなんですね」
「有り難いことにね。だからね」
店長は五人にさらに話した。
「汗かくから吸い分補給もしっかりね」
「ああ、それですね」
「汗かくからですね」
「だからね」
その為にというのだ。
「吸い分補給して身体も冷やして」
「そうしていって」
「それで頑張っていくんですね」
「麦茶もあるし」
水分補給の飲みものとしてである。
「冷蔵庫の中に」
「それ飲んでいいんですね」
「麦茶も」
「どんどん作っていくし」
その麦茶をというのだ。
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