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展覧会の絵
第十五話 ユーディトその四
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るのかしら」
「あるよ」
「だと面白いわね。じゃあ私も」
 神の存在をせせら笑いつつだ。雪子は神の僕に述べていく。
「魔女狩りみたいに殺されるのかしら」
「君がそうした人間だったらね」
「確かに聞いたわ。けれどそうならなかったら」
「どうするかっていうのかな」
「貴方、私の言うこと何でも聞いてくれるかしら」
「いいよ」
 無表情なままでだ。答えた十字だった。
「その時はね」
「言ってくれたわね。それじゃあね」
 雪子は十字にここまで話して手を振った。そのうえでだ。
 彼と別れてそのまま帰った。十字はその背中を無言で見送った。だが最後にだ。一言こう言った。
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