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おっちょこちょいのかよちゃん
247 頑丈な戦車の宿命
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 エイブラハムは領土を取り返す為にまた歩き出す。
 
 杉山は明日の支度を済ませていた。そして本部付近のとある工房による。
「こいつを、明日の結婚式に持っていく事になるんだな」
『全く、そんな余興など楽しんでいる場合なのか?』
 レーニンは文句を言う。
「うるせえな、それに、杯はまだあいつらの所だろ、その時に別の場所に移せばいいんだ」
 そして杉山は工房にあったグランドピアノを見る。
「まあ、あいつも暫く練習しなくてウズウズしてる筈だぜ・・・」
 杉山は夏休みに会ってから幾度も喧嘩をして来た少女の事を考える。
(俺はお前が気になってた・・・、だが、あいつは藤木と一緒にさせる事を選んだ・・・。俺は一体何を考えてるか解らねえだろうな・・・)

 かよ子達は女帝の館へと向かう。だが、炎が彼女らを襲う。
「え!?」
 かよ子は羽根の結界で防御した。
「この館からだ!!」
 次郎長が察した。かよ子はヴィクトリア女帝の館に突入した。だが不意に扉が閉じられた。
「ここまで来たか」
 一人の男性が待ち構えていた。
「え?女王様じゃないの・・・!?」
 かよ子ヴィクトリア本人が待ち構えるかと思っていた。
「我が名はアルバート。生憎だがここで貴様らは裁かれて頂こう」
「じょ、女王はどこ!?私の杖は!!?」
 その時、戸が開いた。
「お前か。所有者とやらは」
 後ろから別の女性が現れた。
「ま、禍々しい気配を感じるな!」
 関根は見聞の能力(ちから)で感じ取った。
「私こそがヴィクトリア。私の子供達や側近をよくも葬ってくれたわね。この杖を返して欲しいと?」
 ヴィクトリア女帝がかよ子に見せびらかす。
「あ、それは・・・、私の杖・・・!!」
 かよ子は見間違いをする事はなかった。それはこの世界の最強の道具の一つとされる杖そのものだった。
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