暁 〜小説投稿サイト〜
私が好きになった人は・・だった そして、親友の女の子とも・・
2-10
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 やっと、会える日が来た。練習は午前中だけなので午後は空いているからと、私はコウのマンションのある駅まで行った。コウが迎えに来てくれていて、又、黒くなったみたいだった。私は、顔見た瞬間、飛びついていきたい衝動を抑えていた。

「ミミ 暑いネ」

「ウン 暑い」私、日焼け止めクリームを塗っていたのだけど、余計に暑い気がしていた。

「お腹すいてるんだ どこかで食べようかー」

「そう じゃぁ なんか買って 私 作るからコウのとこで食べようよ」

「いいよ 直ぐ 食べよう 何がいい?」

「うーん じゃぁ コウの食べたいもの」

「そうかー やっぱー 安いとこで豚の照り焼き丼かなー」

「えぇー 食べたことない でも いいよ いこー」

 お昼ご飯を済ませて、コウのマンションへ。部屋に入ると、暑い。窓は開いていたけど、カーテンが閉められていて、風も無い。

「すまん クーラー点けるけど、あんまり温度下げないよ 暑いだろうけど、僕はあんまり身体冷やすと、よくないから」

「そうかー いいよ 気にしないでー」とは言ったものの、私、ピンクのTシャツに白いジーンのスカートで来ていたのだけど、それでも、じんわりと汗がにじみ出てくるような暑さだった。

「暑いようだったら 脱いでもいいよ」

「じょっ ジョーダンでしょ そんなことできる訳ないよぅー」

「でも平気か? 僕は、普段 シャツを脱いで裸でいるからね プールでも同じだから」

「そう 身体 冷やしちゃぁまずいんだー あのさー コウは女の子の水着なんかも見慣れてるよねー」

「だな でも もう器械的なもんでな 色気感じないよ」

「前は 違った?」

「ウーン かもな でも そんなこと考えていたら 練習になんないからな」

「だよねー でも 着替えのときなんかは?」

「ばーか 別々に決まってるじゃん でも、クラブの仲間なんかは、時々、下着のまんま現れたりするけどな なんの飾りもなくて、色も男のと変わんないからつまんないよ なんにも、女って感じない」

「へぇー そうなんだー その人達って 女 捨ててるんかなー 私なんて・・」

「ミミは可愛いの身につけてるってー?」

「ちがうよー あの・・ 普通 と思う。女の子だったら・・そのー」

「なに 焦ってるんだよー そういうとこ 可愛いなー でも、ミミの下着姿も見てみたいよ」

 私、何を話してんだろう。まずい・・そういう話はー。

「ねぇ ごめんね 私のために 実家 ねぇ どこなのー」と、話をそらしていた。

「あぁ 栃木の真岡 いちご農家なんだ 兄貴と父親の弟 叔父さん夫婦がやっている 父親は腰を悪くしてね」

「そう 真岡ねぇー」

「あっ どこだか
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ