暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十二部第四章 破竹の進撃その五十五

[8]前話 [2]次話
「そのマウリアの仲介を受けて」
「そうしてですか」
「サハラ側と接触し」
「そしてですか」
「そのうえで」
「その様です、ティムールとも接触している様ですが」
 それでもというのだ。
「それ以上にです」
「オムダーマンとですか」
「勝利を収めることが濃厚になったこの国と、ですか」
「交渉を進めていっている」
「そうしていっていますか」
「水面下で」
「その様です、そして我々も近いうちに」
 士官である自分達もとだ、大尉は述べた。
「そうしたお話が来るでしょう」
「サハラ側と接触し」
「そうしてですか」
「交流を深め」
「国交樹立につなげていきますか」
「そうなるでしょう」
「サハラと国交を樹立して」
 今度は栗色の髪の毛に緑の瞳の少佐が言った。
「講和出来れば」
「その時はですね」
「我々の敵が減りますね」
「これまではサハラ各国とも敵対していましたが」
「サハラが敵でなくなり」
「その分楽になりますね」
「左様ですね、そうなれば」
 サハラが敵でなくなればというのだ。
「後は敵は連合だけです」
「我々の長年の宿敵でありますが」
「あの国だけになります」
「そうなれば楽ですね」
「これまで以上に」
「これもやはり」
 士官達はワインを飲みつつ笑って話した。
「総統閣下の戦略ですね」
「左様ですね」
「あの方は敵を少なくし」
「連合の実に絞り」
「国防の力をそれのみにし」
 そしてというのだ。
「国力を発展させ」
「そしてですね」
「どうやらいよいよですね」
「暗黒宙域の踏破にも向かいますね」
「あの空虚な大海を乗り越えて」
「新天地を手に入れる」
「それが出来ますね」
 士官達は希望を以て話した。
「そしてその新天地から」
「新たな力を得て」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「我々はです」
 まさにというのだ。
「さらに発展する」
「大航海時代の様に」
「そして産業革命の様に」
「やがて技術革新も果たす」
 今エウロパはそれを目指し技術の習得と発展にも努力している、それもこれも国家戦略としてそうしているのだ。
「そしてですね」
「そのうえで、ですね」
「連合を乗り越えて」
「そしてあの国を軍門に降す」
「そうしますね」
「その為の土台築きとして」
 その一つとしてというのだ。
「サハラとも国交を樹立し」
「和睦もする」
「長年の対立を終わらせ」
「そちらへの国防の負担を取り除き」
「備えは連合に専念し」
 そうしてというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ